(326) ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT
【監督】ジャスティン・リン
【出演】ルーカス・ブラック、ナタリー・ケリー、ブライアン・ティー
【制作】2006年、アメリカ
日本を舞台にしたコンパクト・カー・アクション。前作の「ワイルド・スピードX2」が意外とよかったのと、舞台が東京らしいので観てみた。
主人公は高校生のショーン。演じるのは当時24歳のルーカス・ブラック。さすがに高校生には見えないぞ、という感じだが、まあそこは許そう。アメフト・チームの選手の挑発に乗って、建設中の住宅団地でカーレースを行い、派手な事故を起こしたことから、母親の手によって、父親のいる日本に送り込まれる。
ショーンは日本の高校に転校し、そこで友達になったトゥインキー(バウ・ワウ)とつるむうち、またカーレースの世界にはまり込む。そこで行われていたのは、ビル内の狭い立体駐車場を使ったドリフト主体のカーレースだった。負けず嫌いのショーンは、ここでもまた、ヤクザの親分を叔父に持つタカシ(ブライアン・ティー)の挑発に乗り、レースに挑むが、タカシは「ドリフト・キング」の異名を持っており、ドリフトがまるでできないショーンはあえなく惨敗。タカシの仲間、ハン(サン・カン)に借りた車を大破させてしまう。
しかし、ショーンはハンに見込まれ、ドリフトの腕を磨く。ハンは、タカシのみかじめ料の回収を手伝いつつ、いくらかの金をネコババしており、それを知ったタカシが、ハンとショーンのいるところに殴り込んできた。ハンとショーンは車で逃げるが、ハンは激しいカーチェイスの末、ほかの車に横っ腹から突っ込まれ、死亡する。ショーンはヤクザの親分、カマタ(千葉真一)にカーレースでタカシとけりをつけたい、と訴え、山道でのレースが実現。最後はショーンが勝ち、彼が「ドリフト・キング」の名を継ぐことになる。
日本では当たり前の麻雀の全自動卓や渋谷の喧噪などが、ところどころで描写され、観ていて楽しい。また、KONISHIKIや妻夫木聡、北川景子(当時20歳)、そしてほんのちょっとだけ中川翔子も出演しており、日本人としてはニヤリとしてしまう。北川景子はほとんど台詞はないものの、ショーンの仲間という形でちょくちょく登場しているが、妻夫木聡なんかは序盤でレースのスターターとして登場するだけだったりする。
首都高や渋谷の交差点を猛スピードで走るシーンをはじめ、自動車の走行シーンの疾走感はなかなかのできばえ。様々な改造車も登場し、車好きにはたまらないのはもちろん、車好きではなくても楽しい映画になっている。
【5段階評価】3
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