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2011年1月12日 (水)

(325) 笑う警官

【監督】角川春樹
【出演】大森南朋、松雪泰子、宮迫博之
【制作】2009年、日本

北海道警を舞台に、腐敗した警察組織で起こる犯罪を描いた作品。原作は佐々木譲の小説。

とある殺風景な部屋で、若い女性の絞殺死体が発見される。女性は警官だった。彼女とつきあいのあった巡査部長の津久井(宮迫博之)が容疑者となり、射殺命令が下される。津久井は、警察内の裏金疑惑の真相を証言するため、百条委員会に招聘されていた。津久井の同僚の佐伯(大森南朋)は、射殺命令を解除するため、仲間とともに事件を追う。
犯人は、女性警官と関係を持っていた、彼女の上司、生活安全部の浅野部長(矢島健一)だった。彼は、異常な性癖をDVDに録画され、脅迫されていたのだった。しかし、その裏では、刑事部長の石岡(鹿賀丈史)が糸を引いていた。そしてさらに、その奥には、佐伯とともに事件を追っていた、風采の上がらない初老の刑事、植村(蛍雪次朗)がいた。彼は、ブラックバードのマスター、安田に命じ、石岡を葬っていた。

正直、かなりつまらなかった。サスペンス映画的な雰囲気は出ている。しかし、唐突に出てくるサックスや洒落た台詞が浮いていて、観ていて「俳優さんも大変だな」と思ってしまうほど。ストーリーの面でも、伏線の描写が不足していて、どんでん返しがカタルシスにつながらない。
例えば、佐伯達が事件を追う中で、密通者がいることが分かる。まず、そもそも密通者がいることによる不都合、例えばアジトがバレたり、仲間の一人が逮捕されたり、といったことが特に描かれていない。それは置いておいて、密通者は、最初、自ら「たれ込みました」と告げる町田(野村祐人)だったが、実は、佐伯自身も仲間を騙しており、そして最後には植村が黒幕だったりして、結果的に密通者の存在が作中で軽くなってしまっている。そしてこうしたどんでん返しが何の伏線もなく明かされる。
何より、推理小説ではなかばタブーとなっている、使用人的存在(ここでは警察を辞めたバーのマスター、安田)が事件に関わっていたというのも、全く解せない。監督が「どや」と出してくる意外な展開に、観客はただポカーンとなるばかりである。俳優さんはいいだけに、何とももったいない。
大森南朋は、「ハゲタカ」でもシブい役を演じていた役者さん。松雪泰子は、やはり「容疑者Xの献身」での靖子役が印象に残る。

【5段階評価】2

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