(322) ザ・コア
【監督】ジョン・アミエル
【出演】アーロン・エッカート、ヒラリー・スワンク
【制作】2003年、アメリカ
地球の滅亡を防ぐため、地球の内核に進入し、核爆弾を用いて核の回転運動を復活させる作戦を描いたSF映画。
地上で、ペースメーカーをつけた人が急死したり、ハトが方向感覚を失い、建築物に激突死するといった事件が起きる。原因は、地球内の核の運動の停止による地磁気の消滅だった。地核の運動を復活させるため、5本の核爆弾を積んだ有人の潜行艇に、6人が乗り込む。
6人とは、大学教授のジョシュ(アーロン・エッカート)、彼とともに地核の停止を発見したジムスキー博士(スタンリー・トゥッチ)、スペースシャトルのロバート・アイバーソン船長(ブルース・グリーンウッド)とベック(ヒラリー・スワンク)、潜行艇の設計者ブラズ博士(デルロイ・リンドー)、核兵器の専門家サージ・レベック(チェッキー・カリョ)。また、パニックを未然に防ぐため、ハッカーのラット(D・J・クオールズ)も仲間となり、地上で彼らを支援する。
海底から内部に進行する彼らだったが、途中で溶岩に飲まれてアイバーソンが死亡し、次いでレベックが故障した船体に取り残されて死亡。さらにはブラズ博士も船体の切り離しを手動に変更するためのスイッチを作動させるため、5,000度の通路の中で焼死。ずっと生き残ることに執着していたジムスキー博士も、核弾頭を積んだ船室に取り残され、爆死する。残ったジョシュとベックは、何とか海底までたどり着くが、地上からの捜査は絶望的。そんなとき、ラットが、くじらが超音波に反応するはずだと気づき、二人は無事に救出される。
時速数百キロのスピードで、レーザー光線を発しながら地底を進むという設定自体が、かなり荒唐無稽であり、お涙ちょうだい的なシーンもあまり力を込められてはいないので、世間の評判は辛めの映画であるようだ。しかし、スペースシャトルがコロラド川に不時着するシーンや、ゴールデン・ゲート・ブリッジが溶けて崩壊するシーンは、なかなかの迫力。仲間を失いながら危機を乗り越えていくという展開も、なんともベタではあるが、けっこう面白かった。
ヒラリー・スワンクと言えば、「ミリオンダラー・ベイビー」の女性ボクサーが印象的。
【5段階評価】3
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