« 2010年10月 | トップページ | 2010年12月 »

2010年11月

2010年11月30日 (火)

(282) くりいむレモン

【監督】山下敦弘
【出演】村石千春、水橋研二
【制作】2004年、日本

昔の美少女アニメが原作の映画。

腹違いの若い兄妹がしだいに惹かれ合い、肉体関係を持つに至る。

キスシーンなどはそこそこ濃厚。村石千春という子が、ちょっと広末涼子のような、かわいさの中にも肉感的な官能を秘めていて、こんな子と一つ屋根の下では、男は持たない、というのも分かるな、と思ったり。
でも映画の中では結ばれるきっかけは亜美の方からだったりして、ちょっと男にとって都合がよいようにも思えた。

【5段階評価】3

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年11月29日 (月)

(281) スピリット

【監督】ロニー・ユー
【出演】ジェット・リー、中村獅童
【制作】2006年、香港・アメリカ

ジェット・リーが主演のアクション映画。アクションシーンはよくできているとは思うのだが、最後の大ボスが中村獅童で、日本人としては、この人が格闘家ではないことを知っているため、少し興ざめだった。何というか、映像の編集でここまでできちゃうんだなぁ、という。

家族の仇討ちに命を賭けていたフォ・ユァンジア(ジェット・リー)が、そのむなしさに気づき、最後は自らに毒を盛られながらも、その仇討ちを弟子達に禁じ、心を打たれた武闘大会の対戦相手、田中安野(中村獅童)は彼の勝ちを宣言する。

ラスト・サムライ」で日本政府の高官を演じた原田眞人がここでも登場。外国人には、よほど当時の日本人政府の悪徳役人に見えるのだろうか。日本人からは、髭男爵の山田ルイ53世にしか見えないことは言うまでもない。

【5段階評価】3

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年11月28日 (日)

(280) フェイク

【監督】マイク・ニューウェル
【出演】ジョニー・デップ、アル・パチーノ
【制作】1997年、アメリカ

アル・パチーノとジョニー・デップの共演ということで、見てみた。

FBI捜査官、ジョー(ジョニー・デップ)がマフィアの潜入捜査に入る。ジョーを信用したレフティ(アル・パチーノ)だったが、最終的にはFBI捜査官を組織に呼び込んだ張本人として、組織に殺されたことが暗喩される。

ストーリーは若干わかりにくい。マフィアが裏切りを許さない非情な組織であり、潜入捜査だとばれればどれだけむごい仕打ちを受けるか分からない中でのジョーの果敢な活動に、精神的なタフさが伺われるというところ。

アル・パチーノはしぶい。ジョニー・デップは、最初、フレディ・マーキュリーぽくて怪しかった。

【5段階評価】3

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年11月22日 (月)

(279) バイオハザードII アポカリプス

【監督】アレクサンダー・ウィット
【出演】ミラ・ジョボビッチ
【制作】2004年、アメリカ

バイオハザード」の続編。

病院から一人で抜け出したアリス(ミラ・ジョボビッチ)。ラクーン・シティはゾンビであふれかえり、アンブレラ社は町を封鎖し、武装した部隊を送り込んで沈静化をはかる。車いすの科学者、チャールズ・アシュフォード(ジャレッド・ハリス)は、町に取り残された娘の救出をアリスに依頼する。
アリスは、アンブレラ社のティモシー・ケイン(トーマス・クレッチマン)の指揮により、T-ウィルスを投入され、超人的な能力を手に入れており、ケインは、別途、開発したモンスター、ネメシスの能力を測るため、アリスとネメシスを対決させようとしていた。アリスは死闘の末、ネメシスを倒すが、それはかつて、ラクーン・シティの地下から必死で逃げ出したときの仲間、マット(エリック・メビウス)だった。アリスは仲間とともにラクーン・シティから逃げ出し、ケインはゾンビに襲われ、命を落とす。

映画はよくできているが、ネメシスとアリスの戦いはリアリティがなく、まさにゲーム的。

【5段階評価】3

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年11月20日 (土)

(278) バイオハザード ディジェネレーション

【監督】神谷誠
【出演】ローラ・ベイリー(声)、ポール・メルスィエ(声)
【制作】2008年、日本

CGアニメ版の「バイオハザード」。ウィルファーマ社の研究施設で起こったバイオテロにより誕生したモンスターとの戦いを描く。

誕生したモンスターは、本作のヒロイン、アンジェラ(ローラ・ベイリー)の兄、カーティスがG-ウィルスに感染して化けたものだった。一連の惨劇は、ウィルスを金儲けの手段にしようとしたフレデリック(クリスピン・フリーマン)の仕業だったが、アンジェラとレオン(ポール・メルスィエ)、クレア(アリソン・コート)によって阻止される。

本作は全編CGなため、実写版以上に映像に迫真性がなく、モンスターやゾンビの怖さも、ヒロイン達のアクションもあまり引き立たない。なんとなく、「この映画、早く終わらないかな~」という気分になってしまった。

【5段階評価】2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年11月18日 (木)

(277) ブレイクブレイド 第一章「覚醒ノ刻」

【監督】羽原信義
【出演】保志総一朗(声)、斎藤千和(声)
【制作】2010年、日本

いわゆるロボットアニメ。吉永裕ノ介の漫画が原作。

人々が、石英を媒介としてロボットを操作する「魔力」を持つという世界設定。その中で、魔力を持たない主人公のライガット(保志総一朗)が、古代の巨大ロボットを操るようになるまでを描いている。

ストーリーは漫画に忠実。連作モノの映画になっていて、一作目となる本作は、あからさまに途中で終わる。テレビのアニメ番組と同じような感じだ。世界設定に取り立てて魅力を感じることはできず、多様なキャラクターの人間関係の行く末に興奮するわけでもない。また、ロボットの造形が魅力的とも言い難い、というのが正直なところ。

【5段階評価】2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年11月17日 (水)

(276) アルマゲドン

【監督】マイケル・ベイ
【出演】ブルース・ウィリス、リブ・タイラー、ベン・アフレック
【制作】1998年、アメリカ

地球への隕石落下を防ぐため、石油採掘技術者がスペースシャトルで隕石に乗り込む。

地球の滅亡がテーマになった作品としては、同時期の「ディープ・インパクト」をはじめ、様々な作品がある。その中で本作は、隕石の落下を防ぐため、スペースシャトルを使って隕石に着陸し、隕石を掘削して爆破しようという、かなり破天荒なアイディアが採用されている。

地球に小隕石が落ちるシーンのリアルな特撮映像に比べ、中盤の隕石着陸後のドラマは、「ミクロの決死圏」かと思うような非リアルなSF映画のようになってしまっている。この点は、評価が分かれるところだろう。
ブルース・ウィリス演じるリーダーのハリーは、最後、必ず地球に戻るという娘(リブ・タイラー)との約束を果たすことなく、地球を救うため、自らを犠牲にし、娘の将来を、若いA.J.(ベン・アフレック)に託す。この辺は、定番ながらも感動的だった。

【5段階評価】3

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年11月15日 (月)

(275) 愛と追憶の日々

【監督】ジェームズ・L・ブルックス
【出演】デブラ・ウインガー、シャーリー・マクレーン、ジャック・ニコルソン
【制作】1983年、アメリカ

一人娘を持つ寡婦、オーロラ(シャーリー・マクレーン)と娘のエマ(デブラ・ウィンガー)の人生を描くヒューマン・ドラマ。第56回アカデミー賞作品賞受賞作品。

オーロラは娘のエマを幼い頃から過剰な愛情をもって育て、結果としてエマは奔放な娘に育った。エマはオーロラの気に入らない男、フラップ(ジェフ・ダニエルズ)と結婚し、家を出る。フラップとエマは3人の子供に恵まれるが、次第に不仲になっていく。一方のオーロラは、隣人の元宇宙飛行士、ギャレット(ジャック・ニコルソン)との愛を深めていく。
ある日、エマはインフルエンザの予防注射の際、医者から脇にしこりがあると言われる。検査をすると、癌に冒されていることが判明し、そのまま入院生活となる。看病の甲斐もなく、エマは永遠の眠りにつく。おそらく葬儀後であろう、オーロラの家の庭での食事のシーンで映画は終わる。

この映画は有名だ。きっといい映画であるに違いない。でも、正直に言う。何が言いたい映画だったんだろう。ほわーんとした感動がなくもない。でも、長い映画だ。それなりの感慨はどんな映画にでもある。自分は結局、この映画で制作側は観客に何を伝えたかったのか、分からないままだった。

【5段階評価】2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年11月14日 (日)

(274) ファイアーウォール

【監督】リチャード・ロンクレイン
【出演】ハリソン・フォード、ポール・ベタニー、バージニア・マドセン
【制作】2006年、アメリカ

ハリソン・フォード主演のサスペンス映画。

銀行のセキュリティ担当の重役、ジャック・スタンフィールド(ハリソン・フォード)が、口座預金の強奪を狙う犯罪一味に狙われる。首謀者のビル・コックス(ポール・ベタニー)は、ジャックの家に押し入り、妻と二人の子供を人質に取った状態で、ジャックを勤め先に行かせ、口座の金を横流しさせようとする。
ジャックは何度も抵抗を試みるが、いったんはビルの口座に1億ドルを振り込む。しかし、口座の番号を密かに控え、それをもとにして口座の金をゼロにしていき、逆にビルに対して、金を返してほしければ家族を返せと迫る。ビルらは鉄道しか通らないような荒野の廃墟をねじろとするが、ジャックは飼い犬の首輪のGPSを頼りに、ビルの居場所を突き止め、最後は格闘の末、ツルハシを背中越しにビルに突き立て、ビルを倒す。

途中の展開はスリルとアイディアに富み、なかなか面白いのだが、最終的に犯人を殺して終了というのが、あまり知的ではなかった。もっと犯人を歯がみさせるようなウィットに富んだ結末の方がよかった(例えば「交渉人」のような)。
また、ハリソン・フォードがけっこうご高齢(公開当時64歳)になってからの作品のわりに、クライマックスが激しいアクションシーンで、何となく見ていて痛々しいというか、若い犯人と格闘してこうなるかなぁ、みたいな違和感を覚えなくもなかった。
作中に登場する、銀行合併話の相手であるゲイリーを演じているのは、ロバート・パトリック。「ターミネーター2」のT-1000を演じた人だが、特徴のあるまなざしは当時のままだった。

【5段階評価】3

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年11月13日 (土)

(273) 猫の恩返し

【監督】森田宏幸
【出演】池脇千鶴(声)、袴田吉彦(声)
【制作】2002年、日本

スタジオ・ジブリのアニメ。「耳をすませば」の主人公、月島雫が作中で書いた小説を映画化したというスピンオフ作品。

ラクロス部に所属する女子高生、ハル(池脇千鶴)が、車に轢かれそうになった猫を助けたところ、それが猫の国の王子様だったことから、大きな騒動に巻き込まれる。猫の国に迷い込むあたりは不思議の国のアリスのような感じ。その後、ハルの姿がだんだん猫のようになっていくが、猫の事務所のバロン(袴田吉彦)の助けにより、人間界に戻る。

展開は比較的スピーディで、あまりにもナンセンスなところもないので、楽しく見ることができる。ハルは全編を通して、今どきの女子高生ぐらいのミニスカートの制服姿で、階段を駆け上がったり空を飛んだり落ちたりと、動き回るシーンの連続だが、さすがにパンチラはない。
ハルが白い猫を探すために向かった十字街にある旗の文字(クロスロード)が、CROSSLOADとなっていて、これは誤字だよなあと思ってみていたら、終盤でCROSSROADとなっているシーンもあったりして、何だったんだろうと地味に気になった。

【5段階評価】3

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2010年11月12日 (金)

(272) バイオハザード

【監督】ポール・W・S・アンダーソン
【出演】ミラ・ジョボビッチ、ミシェル・ロドリゲス
【制作】2002年、アメリカ

ゲームが原作の映画。「トゥームレイダー」もそうだが、こちらは日本のカプコム原作のゲームがアメリカで映画化されているので、何となく愛着もわきやすい。

見てみて、意外とよくできていたな、と感じた。セットがよくできている。入り口にある邸宅(これは原作のゲームを意識した作りになっている)と研究室をつなぐ貨車の重量感、メインコンピュータにアプローチする通路の質感、地下の通路の陰鬱な様子など、それぞれなかなかのできで、見た目に「ああ、ちゃちっぽいなぁ」という感じがしない。

いっぽう、話としてはゾンビ系。研究施設に死体が動き出すウィルスが蔓延し、施設のメインコンピュータを止めに入った隊員達が次々と襲われ、死体の仲間入りをしていく。この辺りの展開は、まあ、使い古された感は否めない。

【5段階評価】3

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年11月11日 (木)

(271) クリスタル殺人事件

【監督】ガイ・ハミルトン
【出演】アンジェラ・ランズベリー、エリザベス・テイラー、エドワード・フォックス
【制作】1980年、アメリカ

アガサ・クリスティ原作の推理もの。本作は、エルキュール・ポアロではなく、ミス・マープル(アンジェラ・ランズベリー)が探偵役である。

かつての大女優、マリーナ(エリザベス・テイラー)は、障害児を産んだことをきっかけに心を煩っていたが、ついに復帰作に挑むこととなっていた。マリーナの出席するパーティで、一人の女性、ヘザー(モーリン・ベネット)が毒殺される。彼女の飲んだカクテルは、もともとマリーナが手にしていたものだった。
マリーナを殺そうとしたのは誰か、という視点で話は進み、一時は秘書のエラ(ジェラルディン・チャップリン)が疑われるが、彼女も鼻炎用吸引器の毒で殺され、謎は混迷を極める。しかし、真相は実に単純で、マリーナ自身が、カクテルに毒を盛り、ヘザーに手渡したのだった。一介のファンに過ぎないヘザーを、なぜマリーナが殺したのか。
ヘザーはパーティで、彼女がかつて風疹を患っていたときに、マリーナにサインをねだり、興奮のあまりキスをしたことを告げた。そのときマリーナは悟ったのだ。この女が、自分に風疹を移し、障害児を産むことになった元凶だったのだ、と。その瞬間、彼女の顔は凍り付く。この映像は印象的だ。この数秒の間に、彼女は復讐の算段をしたのだった。このシーンは、ぜひ、真相を知った上でもう一度見ることをおすすめする。エリザベス・テイラーの演技、ここにあり、という戦慄が走る。最後は愛する夫、ラッド(ロック・ハドソン)に全てを悟られたと観念し、マリーナは自ら命を絶つ。

トリックがシンプルなだけに、中盤は冗長な感じもあるが、意外性のある犯人と、背筋の凍るような犯行の動機は、なかなかよかった。

【5段階評価】3

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年11月10日 (水)

(270) 地中海殺人事件

【監督】ガイ・ハミルトン
【出演】ピーター・ユスチノフ、ダイアナ・リグ、ジェーン・バーキン
【制作】1982年、イギリス

アガサ・クリスティ原作の推理もの。

地中海に浮かぶ孤島で、一人の女性、アリーナ(ダイアナ・リグ)が首を絞めて殺される。ホテルの所有者、ダフネ(マギー・スミス)は、宿泊客のポアロ(ピーター・ユスチノフ)に捜査を依頼する。ポアロは富豪のホレス卿から、アリーナにだまし取られた宝石を取り返してほしいという依頼を受け、ホテルに滞在していたのだった。
捜査を進めると、島で正午を告げる号砲が鍵となり、犯行時刻は11時30分から12時の間と断定される。全ての人にアリバイがあったが、ポアロは、宿泊客のレッドファーン夫妻のアリバイのトリックを見破る。クリスティン・レッドファーン(ジェーン・バーキン)は当初、アリーナのまま娘のリンダとともに、12時頃、犯行現場と反対側の海岸でスケッチをしており、犯行は不可能と思われていた。しかし実は、クリスティンはリンダのいない間に彼女の腕時計を20分近く進め、その状態でわざとリンダに時間を尋ねたのだった。リンダは「12時5分前」と答えたが、実はそれは11時35分頃だったのだ。そこからクリスティンは急いでアリーナのところに行き、アリーナを岩で殴って昏倒させると、アリーナの水着を着て、顔をチャイナ・ハットで覆って砂浜に寝た。そこに、ガードナー夫人(シルビア・ミルズ)を連れたパトリック・レッドファーン(ニコラス・クレイ)が訪れ、アリーナの死体を発見したふりをしたのだった。パトリックはガードナー夫人に引き返すよう命じると、洞窟で倒れているアリーナの首を絞めて殺し、クリスティンは急いでホテルに戻ったのだった。

フーダニットものとしてとてもよくできている。映画もいいのだが、やはり謎ときがすばらしい作品だった。
ただ、パトリックがガードナー夫人とともにボートでアリーナのいる砂浜に向かったところは、ガードナー夫人の方から一緒に行きたいと言っており、ここはちょっとズルい気がした(アリバイ工作のためには、パトリックはなんとしてもガードナー夫人に同行してもらう必要があった)。また、ダフネが散歩中、ウサギの腐乱死体を見つけるのだが、あれは何だったのだろうか、というのも、よくわからないままだった。

【5段階評価】3

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年11月 9日 (火)

(269) アガサ・クリスティの奥様は名探偵

【監督】パスカル・トマ
【出演】カトリーヌ・フロ、アンドレ・デュソリエ
【制作】2005年、フランス

アガサ・クリスティの推理小説、「親指のうずき」の映画化作品。

軍事関係の仕事に就く夫、ベリゼール(アンドレ・デュソリエ)とともに、フランスの片田舎で暮らすプリュダンス(カトリーヌ・フロ)。ベリゼールの叔母が老人保養施設で亡くなり、遺品を整理しているとき、プリュダンスは1枚の絵を見つけ、また、ローズ・エバンジェリスタという名の老女が施設からいなくなったことを聞き、親指のうずきを感じる。何かあるという予感のもと、プリュダンスは絵に描かれている洋館を探し出す。近くの村は、のどかなようで、かつて幼女の連続殺人という陰惨な事件が起きていた。洋館には、かつて娘を中絶したエバンジェリスタが住んでおり、まるでその娘が生きているかのように、大事そうに部屋の奥にゆりかごをおいていた。幼女の連続殺人は、死んだ娘の仲間にするために、エバンジェリスタが殺していたのだった。

本作で珍しいのは、最初に謎らしい謎が登場せず、何も事件が起きていないのに、親指のうずきだけでプリュダンスがいろいろと嗅ぎ回るという展開。これが何となくご都合主義的というか、ちょっと受け付けなかった。好奇心たっぷりにあちこちに首を突っ込むプリュダンスが、2時間ドラマの主人公のような感じで、論理性がカタルシスを生む推理ものにしては、女の勘で話が展開するというのも今ひとつ解せないという感じ。風景などはフランスの片田舎を訪れているようで、そこは楽しめる。

【5段階評価】2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年11月 8日 (月)

(268) ナイル殺人事件

【監督】ジョン・ギラーミン
【出演】ピーター・ユスチノフ、ミア・ファロー、ロイス・チャイルズ、サイモン・マッコーキンデル
【制作】1978年、アメリカ

アガサ・クリスティ原作の推理小説の映画化作品。ナイル川を行く船上で起きる連続殺人に名探偵ポアロ(ピーター・ユスチノフ)が挑む。

富豪の美貌の女性、リネット(ロイス・チャイルズ)は、友人のジャッキー(ミア・ファロー)の依頼で、ジャッキーの婚約者、ドイル(サイモン・マッコーキンデル)を雇うが、ドイルはジャッキーを捨て、リネットと結婚してしまう。二人はエジプトに新婚旅行に向かうが、そこにはストーカーのようにつきまとうジャッキーがいた。
ナイル川を通ってスーダンに向かう客船の中、ジャッキーは酔った勢いでドイルを銃で撃ち、弾が脚に命中する。ジャッキーは乗客に連れられて船室に戻り、ドイルも部屋で手当を受ける。翌日、ドイルの妻リネットが頭に銃弾を受けて死んでいるのが見つかる。
船に乗っているのは、リネットの財産を狙う叔父、リネットのことを本に書いて名誉毀損で訴えられそうになっている女性作家とその娘、リネットの持つ真珠のネックレスを狙っている女性など、誰もが動機と殺害の可能性を秘めていた。その後、リネットのメイドが鋭利な刃物でのど元を切られて殺され、さらには、リネットのメイドを殺害した犯人を見たとポアロに告げた女性作家も、頭を銃で撃ち抜かれて殺される。
リネットを殺した犯人は、なんと脚に銃弾を受けたはずのドイルだった。ドイルがジャッキーに脚を撃たれたのは狂言で、撃たれたふりをしてジャッキーを乗客に連れて行かせ、自分は単身、リネットの寝室に入り込んでリネットを殺害。その後、自ら脚を銃で撃って、医者の到着を待っていたのだった。しかし、リネットの部屋に入るところをメイドに見られてしまい、メイドにゆすられていることをジャッキーに告げた。メイドと女性作家を殺したのはジャッキーだった。二人は今も恋仲であり、ドイルは財産目当てでいったんリネットと結婚し、後でジャッキーと結ばれるつもりだったのだ。

推理ものとしての完成度が高く、さすがはアガサ・クリスティといったところ。ジェーン・バーキンやオリビア・ハッセーなど、脇役も豪華なキャスト。

【5段階評価】3

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年11月 7日 (日)

(267) オリエント急行殺人事件

【監督】シドニー・ルメット
【出演】アルバート・フィニー、ローレン・バコール、マーティン・バルサム
【制作】1974年、イギリス

アガサ・クリスティ原作の推理小説の映画化作品。

アジアとヨーロッパを結ぶオリエント急行の中で、富豪のラチェット(リチャード・ウィドマーク)が胸を12回刺されて殺される。急行に乗り合わせたエルキュール・ポアロ(アルバート・フィニー)は、急行会社の重役、ビアンキ(マーティン・バルサム)の依頼により、事件の解決に挑む。
急行には、ラチェットの同行者である執事や通訳のほか、金持ちの婦人や教師、老貴婦人とそのメイド、外交官夫妻、自動車販売員、イギリス軍大佐、私立探偵など、様々な人が乗り合わせていた。種を明かすと、ラチェットはかつてアメリカで起こった幼児誘拐殺人事件の黒幕だった。急行に乗り合わせた12人の人々は、ラチェットと無関係のようでいて、実はみんな、幼児誘拐殺人事件で亡くなった少女デイジーをはじめ、その両親のアームストロング夫妻や、濡れ衣を着せられたメイドとつながりのある人たちだった。彼らは自殺したメイドの父である車掌のお膳立てのもと、薬で昏睡状態になったラチェットを、12人全員が順番にナイフを突き立て、刺し殺したのだった。この、容疑者全員が犯人という奇想天外なトリックが、本作ではもっとも有名であり、殺害のシーンも印象的だ。

海外の推理小説は、本題に入る前の舞台の描写が非常に長く、退屈なところもあるのだが、本作はあまり無駄のない展開で、目が離せないつくりになっており、面白い。また、ショーン・コネリーやイングリッド・バーグマンなどの名優も登場していて、豪華である。

【5段階評価】3

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年11月 6日 (土)

(266) ナイト ミュージアム

【監督】ショーン・レビ
【出演】ベン・スティラー、ロビン・ウィリアムズ
【制作】2006年、アメリカ

博物館の警備員の仕事に就いたラリー(ベン・スティラー)が、展示物が動き出す大騒動に巻き込まれる。展示物が動き出す原因は、運び込まれた石版にあった。恐竜の骨格標本、サルやライオンの剥製、フン族の人形などが動き出すが、最後はエジプトのファラオ、アクメンラーやセオドア・ルーズベルト(ロビン・ウィリアムズ)の活躍もあり、もとの博物館の姿に戻り、ラリーは無事、警備員としての仕事を定職にする。

アメリカの歴史をある程度知らないと分かりづらいところもあるが、いろいろな展示物が次々に動き出す様子は単純に見ていて楽しい。

【5段階評価】4

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年11月 5日 (金)

(265) ドラえもん のび太の宇宙開拓史

【監督】西牧秀夫
【出演】大山のぶ代(声)、小原乃梨子(声)、菅谷政子(声)
【制作】1981年、日本

今から30年近く昔の映画。

オープニングは、「スター・ウォーズ/EPISODE4 新たなる希望」のパクリ。ロップル(菅谷政子)少年が操る宇宙船の倉庫の扉と、のび太の家の畳が超空間を通じてつながり、二人の交流が始まる。ロップル達は悪徳企業の攻撃にさらされており、のび太たちが悪者を退治するというストーリー。

子ども心に観ると、やはり面白い。童心に帰ることのできる作品だった。

【5段階評価】3

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年11月 4日 (木)

(264) グリズリー

【監督】ウィリアム・ガードラー
【出演】クリスタファー・ジョージ、アンドリュー・プライン
【制作】1976年、アメリカ

ジョーズのパロディ的作品。と断言してしまっていいのかなという気もするが、ジョーズ公開の翌年に作られており、間違いない。日本では最近、熊の出没が社会問題化しており、その意味では時宜を得たテレビ放映という気はする。

国立公園内に人食い熊が現れ、観光客らが次々に襲われる。パークレンジャーのケリー(クリストファー・ジョージ)は、巨大熊、グリズリーの仕業だと確信するが、公園の責任者はそれを認めようとしない。最後は、ケリーがロケット砲で熊を退治する。

人が襲われるシーンが何度も出てきて、しかも割と血まみれの映像で表現されるため、スプラッタ・ホラーのような恐怖感がある。ただ、人が無駄死にしすぎなので、後半は登場する人たちの無能ぶりに嫌気がさしてしまった。

【5段階評価】2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年11月 3日 (水)

(263) ラウンダーズ

【監督】ジョン・ダール
【出演】マット・デイモン、エドワード・ノートン、ジョン・マルコビッチ
【制作】1998年、アメリカ

非合法のポーカーでのし上がる若者を描いた作品。

法学部の学生、マイク(マット・デイモン)は、ポーカーの強者、テディ(ジョン・マルコビッチ)との対戦に負け、3万ドルを一晩で失い、それを機にポーカーから足を洗う。しかし、友人のワーム(エドワード・ノートン)が出所したのを機に、彼にそそのかされ、またギャンブルの道へとはまり込んでいく。最後はワームの借金返済のため、テディと再戦し、大勝利を収める。

ポーカーは、心理戦に神髄があるが、単純にはカードの絵合わせであり、ドラマ的な展開になりづらい。「シンシナティ・キッド」もスタッド・ポーカーを扱っていたが、勝負の描写は最後を除いてきわめて淡泊だった。意外と描きにくい題材なのかもしれない。そう考えると、「カイジ 人生逆転ゲーム」のEカードの描き方は、なかなかよくできているなと思える。

【5段階評価】3

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年11月 2日 (火)

(262) ボーン・アイデンティティ

【監督】ダグ・リーマン
【出演】マット・デイモン、フランカ・ポテンテ
【制作】2002年、アメリカ

ジェイソン・ボーン・シリーズの第1作。

記憶を失い、海に浮かんでいたジェイソン・ボーン(マット・デイモン)。彼は尻に埋め込まれたカプセルが投影した銀行口座を頼りに、自分を探すための旅に出る。ボーンは鍛え抜かれた身体能力を持っており、同時に、記憶力や観察力もずば抜けていた。しかし、彼自身はなぜ自分にそのような資質があるのか分からない。途中、彼を殺すために容赦のない暗殺者が訪れる。暗殺者とボーンとの死闘がものすごい迫力。生ぬるい殴り合いではなく、手に持った凶器で一直線に相手の急所を狙う。
ボーンは、CIAのトレッドストーン計画により作り出された暗殺者だった。政府にとって邪魔な政治家、ワムボージーの暗殺のため、ボーンはワムボージーがクルーザーで海に出たところを狙うが、彼を仕留めようと脳天に銃を突きつけた瞬間、ワムボージーが自分の小さい娘を抱いているのに気づき、殺害をためらってしまったのだった。ボーンを放置できないCIA側は、次々と訓練された暗殺者をボーンのもとに送り込むが、最後までボーンは倒されることなく、逃げおおせる。

ストーリーも興味深く、また、アクションシーンやカースタントもスピーディで超人的。よい作品だった。

【5段階評価】5

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年11月 1日 (月)

(261) キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン

【監督】スティーブン・スピルバーグ
【出演】レオナルド・ディカプリオ、トム・ハンクス、クリストファー・ウォーケン
【制作】2002年、アメリカ

稀代の詐欺師、フランク・アバグネール(レオナルド・ディカプリオ)と、彼を追うFBI捜査官、カール・ハンラティ(トム・ハンクス)を描いた作品。スティーブン・スピルバーグ監督作品であるが、さほどすさまじい特撮があるわけではなく、クライム・サスペンスとヒューマン・ドラマの中間的な作品となっている。

小切手を偽造し、堂々とした嘘で巧みに生き抜いていくさまは小気味よく、こんなふうにされたら確かに疑わないかもしれない、と思ったり。

終盤、アバグネールが逮捕されたときのフランスの警察官としてアバグネール本人が出演しており、エンドロールにもさりげなく名前が登場している。

【5段階評価】3

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2010年10月 | トップページ | 2010年12月 »