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2010年11月11日 (木)

(271) クリスタル殺人事件

【監督】ガイ・ハミルトン
【出演】アンジェラ・ランズベリー、エリザベス・テイラー、エドワード・フォックス
【制作】1980年、アメリカ

アガサ・クリスティ原作の推理もの。本作は、エルキュール・ポアロではなく、ミス・マープル(アンジェラ・ランズベリー)が探偵役である。

かつての大女優、マリーナ(エリザベス・テイラー)は、障害児を産んだことをきっかけに心を煩っていたが、ついに復帰作に挑むこととなっていた。マリーナの出席するパーティで、一人の女性、ヘザー(モーリン・ベネット)が毒殺される。彼女の飲んだカクテルは、もともとマリーナが手にしていたものだった。
マリーナを殺そうとしたのは誰か、という視点で話は進み、一時は秘書のエラ(ジェラルディン・チャップリン)が疑われるが、彼女も鼻炎用吸引器の毒で殺され、謎は混迷を極める。しかし、真相は実に単純で、マリーナ自身が、カクテルに毒を盛り、ヘザーに手渡したのだった。一介のファンに過ぎないヘザーを、なぜマリーナが殺したのか。
ヘザーはパーティで、彼女がかつて風疹を患っていたときに、マリーナにサインをねだり、興奮のあまりキスをしたことを告げた。そのときマリーナは悟ったのだ。この女が、自分に風疹を移し、障害児を産むことになった元凶だったのだ、と。その瞬間、彼女の顔は凍り付く。この映像は印象的だ。この数秒の間に、彼女は復讐の算段をしたのだった。このシーンは、ぜひ、真相を知った上でもう一度見ることをおすすめする。エリザベス・テイラーの演技、ここにあり、という戦慄が走る。最後は愛する夫、ラッド(ロック・ハドソン)に全てを悟られたと観念し、マリーナは自ら命を絶つ。

トリックがシンプルなだけに、中盤は冗長な感じもあるが、意外性のある犯人と、背筋の凍るような犯行の動機は、なかなかよかった。

【5段階評価】3

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