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2010年11月 9日 (火)

(269) アガサ・クリスティの奥様は名探偵

【監督】パスカル・トマ
【出演】カトリーヌ・フロ、アンドレ・デュソリエ
【制作】2005年、フランス

アガサ・クリスティの推理小説、「親指のうずき」の映画化作品。

軍事関係の仕事に就く夫、ベリゼール(アンドレ・デュソリエ)とともに、フランスの片田舎で暮らすプリュダンス(カトリーヌ・フロ)。ベリゼールの叔母が老人保養施設で亡くなり、遺品を整理しているとき、プリュダンスは1枚の絵を見つけ、また、ローズ・エバンジェリスタという名の老女が施設からいなくなったことを聞き、親指のうずきを感じる。何かあるという予感のもと、プリュダンスは絵に描かれている洋館を探し出す。近くの村は、のどかなようで、かつて幼女の連続殺人という陰惨な事件が起きていた。洋館には、かつて娘を中絶したエバンジェリスタが住んでおり、まるでその娘が生きているかのように、大事そうに部屋の奥にゆりかごをおいていた。幼女の連続殺人は、死んだ娘の仲間にするために、エバンジェリスタが殺していたのだった。

本作で珍しいのは、最初に謎らしい謎が登場せず、何も事件が起きていないのに、親指のうずきだけでプリュダンスがいろいろと嗅ぎ回るという展開。これが何となくご都合主義的というか、ちょっと受け付けなかった。好奇心たっぷりにあちこちに首を突っ込むプリュダンスが、2時間ドラマの主人公のような感じで、論理性がカタルシスを生む推理ものにしては、女の勘で話が展開するというのも今ひとつ解せないという感じ。風景などはフランスの片田舎を訪れているようで、そこは楽しめる。

【5段階評価】2

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