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2010年10月14日 (木)

(247) 剣岳 点の記

【監督】木村大作
【出演】浅野忠信、香川照之、宮崎あおい、仲村トオル、松田龍平
【制作】2009年、日本

カメラマン、木村大作氏が初監督を務めた作品。

とにかく地道な映画である。主人公、柴崎芳太郎(浅野忠信)の目的は、日本地図の作成のため、剣岳測量用の三角点を設置することである。柴崎の信念は純粋だが、陸軍司令部は、陸軍の剣岳初登頂の威信をかけて臨めと柴崎らに命じ、また、ヨーロッパの登山技術を取り入れて山登りをしている山岳会が登場し、これを周りは勝手に柴崎らのライバルとして祭り上げる。
柴崎は現地の案内人、宇治長次郎(香川照之)を雇い、登頂ルートを模索する。映画は、二人の下見のシーンと、人夫を従えての登頂シーンが中心である。ハリウッド映画のように、人が落ちそうになっての必死の救出劇や、次々と人が死んでいって、最後は主人公が一人で登頂する、といった、劇的なシーンは特にない(一度だけ、生田信(松田龍平)が落下し、命綱一本でぶらさがり、綱が切れるシーンがあるが、転落死はしない)。山頂に到着するシーンも、気づけば登り切っていたという感じで、壮大な音楽とともに登頂を成し遂げるといった派手な演出もない。
彼らが登頂に成功し、三角点を設置したとき、長次郎が、岩の割れ目に修験者の古い錫杖と短剣が落ちていることに気づく。初登頂は1,000年も前に成し遂げられていたのだった。それを知った軍部は、彼らの今回の功績をなかったものとしてしまう。しかし、ライバルと目されていた山岳会の小島(仲村トオル)らは、自分たちが山を登るだけなのに対して、柴崎らは山を登ってからが仕事であるということに感銘し、大いなる尊敬の念をもって彼らの登頂をたたえる。はじめは山岳会に強いライバル心をたぎらせていた生田も、山岳会も登頂に成功したことをたたえ、彼らをかけがえのない仲間と認める。

このやりとりは最後に心地よい感動を与えてくれる。ただ、手旗信号でやりとりされる会話の文章がちょっと長い。事実なのかもしれないが、もう少しすぱっとした言葉で締めてほしかった。

【5段階評価】3

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