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2010年10月

2010年10月31日 (日)

(260) 天然コケッコー

【監督】山下敦弘
【出演】夏帆、岡田将生
【制作】2007年、日本

同名コミックの映画化。「ハチミツとクローバー」もそうだったが、この映画は、原作を知らない人には、おそらくあまり楽しめない。タイトルの意味も最後までほとんど分からない。鶏などほとんど登場しないし、何が「天然」なのかもわからない。映画のタイトルは、やはり後になって「そうか、そういうことだったのかぁ」と思わせるような意味づけがなされていないと、魅力がない。原作が漫画だから、どうしようもないのかもしれないが、もう少し、タイトルとの関係を丁寧に描いてほしかった。

小中同じの田舎の学校に通う主人公の右田そよ(夏帆)と、そこに東京から引っ越してきた大沢広海(岡田将生)とのほのかな恋愛を描く。

ただ、話は淡々としていて、思春期のエロティシズムが描かれているわけでも、波乱に満ちた恋愛が描かれているわけでもなく、なんてことはなく終わってしまう。正直、監督はどうしてこの漫画を映画にしたかったのだろうか、という感じ。物足りない作品だった。

【5段階評価】2

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2010年10月30日 (土)

(259) ボルケーノ

【監督】ミック・ジャクソン
【出演】トミー・リー・ジョーンズ、アン・ヘッシュ
【制作】1997年、アメリカ

ロスの市街地で発生した火山活動を描いた災害パニック映画。災害を扱う映画としては、地震や台風、洪水はよくあるが、火山活動を対象にしたものは珍しい。まあ、強引と言えば強引かもしれない。

機器管理局の局長、ローク(トミー・リー・ジョーンズ)は、管轄内の公園近くの地下工事現場で、炎に焼かれるようにして人が亡くなったという情報を聞きつけ、仲間と地下に入る。そこは、高温で防護服も溶けてしまうような熱が発生していた。地質学者のエイミー・バーンズ(アン・ヘッシュ)は溶岩ではないかと洞察するが、ロークは信じない。しかし、ついにマンホールから高温の蒸気が噴き出し、火山弾が町を襲い、溶岩が流れ出す。ロークは町中にコンクリートブロックでダムを造り、また、道路を爆破して溝を作り、なんとか溶岩流を海に流すことに成功する。

溶岩ネタというのがちょっと新鮮だが、パニック映画としては、まあまあ普通かな。中盤、地下鉄が溶岩に飲み込まれそうになり、助けに入った責任者が、運転手を担いで車内を走って逃げようとするが、下側を溶岩が流れており、運転手を抱えたまま溶岩を飛び越えるのはもはや無理という状況。仲間達は一人で飛べ、と叫ぶが、男は運転手ともども絶望的なジャンプを試み、あえなく溶岩の中に着地してしまうが、そこから渾身の力で運転手を前に放り投げると、自分はそのまま溶岩に飲み込まれてしまう。ここは、ちょっと感動的だった。
途中、トミー・リー・ジョーンズが、工事用の削岩機でドドドッってやっているシーンがあるのだが、まんまボスのCMだったのでちょっと笑ってしまった。

【5段階評価】3

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2010年10月29日 (金)

(258) エネミー・オブ・アメリカ

【監督】トニー・スコット
【出演】ウィル・スミス、ジーン・ハックマン、ジョン・ボイト
【制作】1998年、アメリカ

議員殺害現場を撮影したビデオテープを巡って展開するサスペンス。

NSA(アメリカ国家安全保障局)の高官、レイノルズ(ジョン・ボイト)は、国民の通信を監視する法律の制定のため、反対派の議会議長を、早朝の公園に呼び出し、部下に殺害させる。レイノルズは、組織のシギント(シグナル・インテリジェンスの略。盗聴器、発信器などの機器を用いた情報収集)から、その様子を、渡り鳥の撮影のためのカメラを設置していた自然愛好家が録画していたことを知る。レイノルズは、部下を使ってその映像を取り返そうとするが、自然愛好家はそれに気づき、部屋から逃げ出す。その途中、たまたま出会った旧友の弁護士、ディーン(ウィル・スミス)のバッグに、映像をコピーしたディスクを忍び込ませてさらに逃げるが、直後、消防車にはねられ、即死してしまう。
レイノルズ部隊は、またもシギントによって、ディーンがディスクを持っていることを突き止める。しかし、レイノルズはそのことを知らない。レイノルズは、ディーンの信用を失墜させるため、大学時代につきあっていたレイチェルとの虚偽の関係を報道するなどの策を講じる。そのためにレイノルズは、職場からも妻からも信用を失ってしまう。ディーンは、死んだ友人が自分に何かを渡していたために、自分が追われていると気づき、元NSAの職員、ブリル(ジーン・ハックマン)に接触する。その結果、二人ともレイノルズ部隊に追われることになってしまう。絶体絶命になったディーンは、ある策を講じる。
実はディーンは、イタリアン・マフィアのピンテロ(トム・サイズモア)の関わる事件を扱っており、彼にとって都合の悪いビデオテープを彼に奪われていた。ディーンは、レイノルズ達をピンテロの経営するレストランの厨房に連れ込み、「例のビデオを返してほしい」と切り出す。ピンテロは当然、自分が映された盗撮映像のことだと思い、レイノルズは、自分たちが議長を殺した映像だと思う。このすれ違いの中、ピンテロは「あれは俺が買ったんだ。絶対に渡さねぇ」とすごみ、レイノルズの部下達もピンテロに銃を向け、一触即発の状態となる。そこに、援護のためにやってきた厨房の男が放った一発の銃声がきっかけで、全員での壮絶な撃ち合いとなり、そこにいた13名ほどの人間が死んでしまう。とっさにテーブルの下に隠れたディーンは、何とか無事だった。

個人の位置を映像やセンサーで把握し、電話での会話を傍受する技術のすごさが興味深く、緊迫感のあるシーンが続く。途中でディーン達の切り札となるディスクが焼失し、最後までどうなるかわからない緊張感の中、ラストシーンは悪者同士が相打ちとなり、なかなか痛快である。
レイノルズ部隊の隊員の一人をバリー・ペッパーが演じている。彼は「プライベート・ライアン」で狙撃を得意とするジャクソン二等兵を演じている。本作でピンテロを演じたトム・サイズモアも、同作でホーバス軍曹を演じている。二人とも大好きな俳優だ。

【5段階評価】4

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2010年10月28日 (木)

(257) 20世紀少年 最終章 ぼくらの旗

【監督】堤幸彦
【出演】唐沢寿明、豊川悦司、常盤貴子、平愛梨
【制作】2009年、日本

20世紀少年」シリーズの完結編。「20世紀少年 第二章 最後の希望」の続編。

原作の漫画の方は、あまりにも話が長くて、前の方に出ていた謎は、結局どういう解決を見たのか、なんだかよくわからないまま、どうやらカツマタ君がともだちの正体だったらしい、となるのだが、結局、映画に関しても、なんだかTV版のオリジナルのエンディングとかなんとか言っていたが、それほど代わり映えのあるものではなかった。

というか、そんなものを大して期待しているわけでもないのだが。

【5段階評価】3

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2010年10月27日 (水)

(256) 20世紀少年 第二章 最後の希望

【監督】堤幸彦
【出演】唐沢寿明、平愛梨、豊川悦司
【制作】2009年、日本

20世紀少年 第一章 終わりの始まり」の続編。

この映画のキャスティングは、一部の大物俳優を除けば、すごく原作のキャラクターに似ている人を選んでおり、なんだかやりすぎで逆に鼻白んでしまうぐらいなのだが、本作で小泉響子を演じた木南晴夏は、顔もさることながら、原作の響子としぐさというか動きがあまりにも似ていて、かなり感動。逆に言えば、そこまで漫画で表現している浦沢直樹はもっとすごい、という感じでもある。

話は、第一章同様、本作も原作の漫画に忠実な作りになっているので、あまり驚きはない。そういえば「カイジ 人生逆転ゲーム」は同じように比較的原作に忠実でも、かなり感動できたのは、何なんだろう。ストーリーの重厚さという意味では、むしろ20世紀少年の方がリードしているとも言えるのだが、カイジのように、よりシンプルな作品の方が心に響くのかもしれない。

【5段階評価】3

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2010年10月26日 (火)

(255) ナショナル・トレジャー

【監督】ジョン・タートルトーブ
【出演】ニコラス・ケイジ、ダイアン・クルーガー、ジョン・ボイト
【制作】2004年、アメリカ

ニコラス・ケイジ主演のトレジャーハンター映画。「トゥームレイダー」もトレジャーハンターものだが、主人公の父親がどちらもジョン・ボイト。トレジャーハンター顔してるのかな。

ライバルと競いながらお宝を狙う過程を描く。主人公は常にライバルを先んじ、謎を解いては手がかりを手にしていくが、すんでのところでライバルに全てを奪われ、絶望的な状況になる。しかし、最後は大逆転で宝を手にする。もう映画を観ていなくてもかけてしまうほどの、この手の映画の王道を行く展開。

若干面白いのは、濁流に呑み込まれたり、エジプトのような古代遺跡や山奥の洞窟に入り込んだりするわけではなく、まちなかの教会の地下が最後の舞台となっている点だろうか。
宝のありかを解く鍵となる重要なアイテムとして、アメリカの独立宣言書が登場する。日本でいうと何だろう。ちょっとそのあたりの感覚は、日本人には分からない。

【5段階評価】3

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2010年10月25日 (月)

(254) 香港国際警察/NEW POLICE STORY

【監督】ベニー・チャン
【出演】ジャッキー・チェン、ニコラス・ツェー
【制作】2004年、香港

チャン警部(ジャッキー・チェン)が、武田真治っぽい相棒(ニコラス・ツェー)とともに、ゲーム感覚で犯罪を重ねる若者達を追う。敵側のリーダー、ジョー・クァンを演じるダニエル・ウーは、小泉孝太郎っぽい顔立ち。

今回の悪役は、裕福な家庭で育った若い男女。ゲームに見立てて強盗を働き、警官を殺害する。仲間を失ったチャン警部がそれを追う。一時は自分の恋人まで爆死の危険に巻き込まれる。

見所の一つはジャッキー・チェンのアクションだが、若干お疲れ気味な感じも。レゴハウスのようなところでのアクションは、それなりに見せるけれども、もはや相手の若さについていけるのがすごい、という感じになってしまって、ジャッキー・チェンを好きな人からすると、ちょっと悲しい。

【5段階評価】3

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2010年10月24日 (日)

(253) 真夏のオリオン

【監督】篠原哲雄
【出演】玉木宏、北川景子、堂珍嘉邦
【制作】2009年、日本

第二次世界大戦で活躍した潜水艦の乗組員を描いた作品。

亡くなった元兵士の遺族が、戦友の乗組員を訪ね、老人の回想が始まるという、この手の映画ではよくある展開で話が始まる。
途中までは、第二次世界大戦という大戦争が背景であるわりに、闘っている相手は敵の戦艦1つだけで、なぜか戦艦の真下に入っては上から爆雷を落とされて被害を受けるという感じなので、特撮も取り立ててものすごいというわけでもなく、「ああ、この映画はだめだな」と思っていたのだが、後半で盛り返した。戦争が終わり、いわゆる「ノーサイド」となり、敵側の艦長も、イ-77の優秀な戦いぶりに敬意を表するところは、ちょっと感動的だった。それがなければ評価2だった。

ケミストリーの堂珍嘉邦なんて、珍しい人が出てるなぁ、とは思った。

【5段階評価】3

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2010年10月23日 (土)

(252) プロジェクトBB

【監督】ベニー・チャン
【出演】ジャッキー・チェン、マイケル・ホイ、ルイス・クー
【制作】2006年、香港

ジャッキー・チェン主演のコメディ映画。成り行きから赤ちゃんを盗むことになった泥棒二人の奮闘を描く。すっかりおじさんになってしまったジャッキー・チェンだけれども、同時期のジャッキー・チェンの映画に比べると、この映画でのジャッキーのアクションは、なかなかよくできている。

誘拐した赤ちゃんが冷凍室で仮死状態になり、それを救うために車のバッテリーの電気を自らの手に通して、赤ちゃんに電気ショックを与えて蘇生を試みるところは、ナンセンスながらも、妙に感動してしまった。ジャッキー・チェンが最近目指しているヒューマン・ドラマが、あまりイヤミなく感じられた。

ただ、全体的には、「プロジェクト・イーグル」みたく、敵が複数いるという展開で、話を単純にしないようにしているのだが、けっこう分かりにくかった。ユン・ピョウも出ていたけれど、かなりオジサンで、ちょっと痛々しい感じも。

【5段階評価】4

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2010年10月22日 (金)

(251) カイジ 人生逆転ゲーム

【監督】佐藤東弥
【出演】藤原竜也、香川照之、天海祐希
【制作】2009年、日本

この作品は漫画でも読んでいて、けっこう好きなので、映画化には興味があった。結構、漫画を映画にするとしょぼかったりすることがあるけれど、本作はかなりよくできていた。

藤原竜也がカイジを演じるということで、なんだかミーハーなキャスティングだな、と思ったりもしたが、彼の演技は、やっぱりすごい。鉄骨渡りの場面で、おっさん(光石研)とやりとりした後、声を上げずにおっさんが落ちるシーン。漫画と全く同じなのに、不覚にも涙があふれてしまった。藤原竜也の、ただ絶叫するだけではない、心の底からわき上がる感情の表現がきわめて秀逸。
限定ジャンケンもEカードも、漫画のほうがストーリーやトリックが重厚で奥が深いのだが、映画版は、説明調になりすぎない程度に、ほどよく話をシンプルにしつつ、それでも利根川にEカードで勝つときのカイジの「語り」では、ここぞとばかりに魅せてくれる。

最初は、どちらかというと丸顔の藤原竜也が、福本伸行の独特の面長の顔で描かれるカイジと、どことなくそぐわない印象があったのだが、ラストシーンの横顔の藤原竜也を見ると、
「あ、この鼻筋、カイジ・・・? 」
とまで感じてしまった。漫画原作をここまでうまく映画にした技量はすばらしい。

【5段階評価】5

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2010年10月18日 (月)

(250) パーフェクトワールド

【監督】クリント・イーストウッド
【出演】ケビン・コスナー、クリント・イーストウッド
【制作】1993年、アメリカ

脱走囚と人質になった少年との間に芽生える友情を描く。

草原で寝転がる男(ケビン・コスナー)。風に舞うドル紙幣。上空にはヘリの音。いかにも映画的な、印象的なオープニング。男の名はブッチ。仲間とともに刑務所を脱走するが、その仲間は何度も殺人を犯した危険な男だった。二人は民家に忍び込み、そこにいた少年、フィリップを誘拐し、逃走する。ブッチは仲間の男の無神経な行動に耐えきれず、逃走中に彼を撃ち殺してしまう。そこからブッチとフィリップの奇妙な逃避行が始まる。
犯人を追う警察署長のレッド(クリント・イーストウッド)は、かつてブッチを逮捕した際、父親がひどい犯罪者だったことから、あえてブッチを家に戻さず、少年刑務所に送ったのだが、そのことに罪の意識を感じていた。ブッチは、持っていた絵はがきの差し出し元であるアラスカを目指す。しかし途中で泊めてもらった家の老人が、ブッチが脱走囚であることに気づいて孫を手荒く扱ったとき、それを見とがめたブッチが老人に逆上する。その姿を見かねたフィリップは、ブッチを撃ってしまう。
草原の木の根元に逃げ込む二人。警察の包囲網がついにブッチの目の前に迫る。遠方から見守っていた警察だったが、少年を引き渡そうとしたブッチを、狙撃係が思わず撃ってしまう。ブッチは死に、息子は母親の元に戻った。オープニングに、草原で寝転がっていたブッチの姿は、このときの撃たれた直後の状況だったのだった。

クリント・イーストウッド監督らしく、作品全体に哀しみが通底し、その中で細かいエピソードがつむがれる。最後に大きな悲劇が訪れるが、その頃には見る側も、その必然を受け入れる覚悟ができている気がする。
レッドと行動をともにする心理学者を演じたローラ・ダーンは、この映画と同年に公開された「ジュラシック・パーク」の女性学者も演じている。

【5段階評価】3

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2010年10月17日 (日)

(249) トゥームレイダー

【監督】サイモン・ウェスト
【出演】アンジェリーナ・ジョリー、ダニエル・クレイグ、ジョン・ボイト
【制作】2001年、アメリカ、イギリス、ドイツ、日本

トレジャーハンターのララ・クロフトの活躍を描くアクション映画。原作はゲーム。

ララ・クロフトを演じるのは、「ボーン・コレクター」のアンジェリーナ・ジョリー。アイスランドでも上半身は薄着でグラマラスな体を強調。父親役は、「真夜中のカーボーイ」のジョン・ボイト、恋人役は「007 カジノ・ロワイヤル」や「ジャケット」のダニエル・クレイグ。
話としてはよくあるタイプの、世界を征服できるアイテムを目指して、敵側と競争しながら古代の遺跡を巡るというトレジャーハンターもの。オープニングから「ロボコップ」に出てくるような大型戦闘メカと無意味に死闘を演じるララ。映像はよくできているけれど、あまり迫真性はなく、割と最後まで、どうせ主人公は死なないんでしょ、という感じだった。

クライマックスで崩壊直前の遺跡から走って逃げるアンジェリーナ・ジョリーのおっぱいがボヨンボヨンするところが一番の見所でしょうかね。

【5段階評価】3

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2010年10月15日 (金)

(248) スピード

【監督】ヤン・デボン
【出演】キアヌ・リーブス、サンドラ・ブロック、デニス・ホッパー
【制作】1994年、アメリカ

元爆弾処理班のハワード(デニス・ホッパー)が、エレベーターに爆弾を仕掛け、身代金を要求する。それを救ったのは、SWATのジャック(キアヌ・リーブス)であった。手塩にかけて計画した犯行をふいにされたハワードは、今度は路線バスに爆弾をしかける。スピードを落とすと起爆装置が作動するというもので、これを知ったジャックは、バスに乗り込み、遠方から監視を行っている犯人と対峙する。ハワードは、バスにカメラを設置し(ご丁寧にカメラとわかるラベルがついているのが笑える)、乗客らの様子を監視していたのだが、ジャックはこれを逆手に取り、カメラの映像を録画して繰り返し再生するようにし、バスが普通に走っているように見せかけると、バスから乗客を降ろす。
画面のつなぎ目が不連続になっていることで、やっとトリックに気づいたハワードは、バスに乗っていた女性、アニー(サンドラ・ブロック)を拉致し、脅迫で得た金を持って地下鉄に乗り込み、逃げようとする。しかし、追ってきたジャックとの乱闘の末、倒される。地下鉄は暴走し、建設中の工事現場に突っ込み、地上に飛び出すが、二人は無事だった。

最後の最後、怒りに我を忘れて、SWATに所属する若者に、片手の指を失った老人が素手で戦いを挑むというのは、いくらなんでも浅はかすぎるというのが、ちょっともったいない。「ダイハード3」なんかもそうだったけど、途中まではきわめて冷徹・綿密な計画なのに、最後の最後で浅はかな格闘を挑む悪役というのは、この手の映画を大団円にするための妥協の産物に思える。

【5段階評価】4

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2010年10月14日 (木)

(247) 剣岳 点の記

【監督】木村大作
【出演】浅野忠信、香川照之、宮崎あおい、仲村トオル、松田龍平
【制作】2009年、日本

カメラマン、木村大作氏が初監督を務めた作品。

とにかく地道な映画である。主人公、柴崎芳太郎(浅野忠信)の目的は、日本地図の作成のため、剣岳測量用の三角点を設置することである。柴崎の信念は純粋だが、陸軍司令部は、陸軍の剣岳初登頂の威信をかけて臨めと柴崎らに命じ、また、ヨーロッパの登山技術を取り入れて山登りをしている山岳会が登場し、これを周りは勝手に柴崎らのライバルとして祭り上げる。
柴崎は現地の案内人、宇治長次郎(香川照之)を雇い、登頂ルートを模索する。映画は、二人の下見のシーンと、人夫を従えての登頂シーンが中心である。ハリウッド映画のように、人が落ちそうになっての必死の救出劇や、次々と人が死んでいって、最後は主人公が一人で登頂する、といった、劇的なシーンは特にない(一度だけ、生田信(松田龍平)が落下し、命綱一本でぶらさがり、綱が切れるシーンがあるが、転落死はしない)。山頂に到着するシーンも、気づけば登り切っていたという感じで、壮大な音楽とともに登頂を成し遂げるといった派手な演出もない。
彼らが登頂に成功し、三角点を設置したとき、長次郎が、岩の割れ目に修験者の古い錫杖と短剣が落ちていることに気づく。初登頂は1,000年も前に成し遂げられていたのだった。それを知った軍部は、彼らの今回の功績をなかったものとしてしまう。しかし、ライバルと目されていた山岳会の小島(仲村トオル)らは、自分たちが山を登るだけなのに対して、柴崎らは山を登ってからが仕事であるということに感銘し、大いなる尊敬の念をもって彼らの登頂をたたえる。はじめは山岳会に強いライバル心をたぎらせていた生田も、山岳会も登頂に成功したことをたたえ、彼らをかけがえのない仲間と認める。

このやりとりは最後に心地よい感動を与えてくれる。ただ、手旗信号でやりとりされる会話の文章がちょっと長い。事実なのかもしれないが、もう少しすぱっとした言葉で締めてほしかった。

【5段階評価】3

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2010年10月13日 (水)

(246) サマーウォーズ

【監督】細田守
【出演】神木隆之介(声)、桜庭ななみ(声)
【制作】2009年、日本

世界のあらゆるサービスを統合するオンラインの仮想世界が、人工知能に乗っ取られる。その世界の混乱を救うために立ち上がった陣内(じんのうち)家一族の活躍を描く。

ロボットアニメではないが、仮想世界内のアバターとして、いろいろなキャラが騒々しく登場し、SFのような独特の世界観がある。みんなで人工知能に立ち向かうシーンでは、なんだかホロリとしてしまった。

【5段階評価】4

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2010年10月12日 (火)

(245) チェーンリアクション

【監督】アンドリュー・デイビス
【出演】キアヌ・リーブス、モーガン・フリーマン、レイチェル・ワイズ
【制作】1996年、アメリカ

水素エネルギーの発明を巡る陰謀を描いたサスペンス。

水素エネルギーの研究者、エディ(キアヌ・リーブス)は、ふとしたことから、水分解による発電の安定のために必要な周波数を見いだす。研究の成功を祝う打ち上げパーティの後、何者かが研究に携わった博士を殺害。共同で研究していたシャノン(モーガン・フリーマン)らが、この発明による経済的利益の独占を狙っていたのだ。エディは博士殺害の容疑をかけられ、研究所のリリー(レイチェル・ワイズ)と逃走するが、リリーはシャノンらにつかまってしまう。エディは単身で研究室に乗り込むが、装置が運転中に暴走をはじめ、エディとリリーは実験室に閉じ込められてしまう。しかし良心の残っていたシャノンは、一味の指揮者を射殺し、二人は脱出に成功する。

てな感じで、あまりていねいにあらすじを書く気の起きない、緊迫感のない展開。見ている間、話の展開がよく分からない、というのは、サスペンスものにはよくあるが、基本的には観客の前に大きな謎が提示され、それが明らかになっていく、というのがサスペンスの醍醐味。この作品では序盤から、シャノンが一連の犯罪に関わっており、しかしやり口には疑問を抱いている、ということが明かされてしまうので、その後はアクション映画として楽しまざるを得なくなっている。レイチェル・ワイズは、「ハムナプトラ/失われた砂漠の都」にも出演している、ちょっと加藤紀子に似た女優。って、「スクリーム」でもネーブ・キャンベルが似てるって書いたばっかりだし。

【5段階評価】2

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2010年10月11日 (月)

(244) スクリーム

【監督】ウェス・クレイブン
【出演】ネーブ・キャンベル、スキート・ウールリッチ
【制作】1996年、アメリカ

往年のスプラッタ・ホラーの名作をパロディにしながら展開するホラー。

序盤はボカシが入るほどの強烈な惨殺シーン。女子高生の家に電話がかかり、そのボーイフレンドともども、二人は内蔵をえぐられて殺される。シドニー(ネーブ・キャンベル)にも同様の電話がかかり、ハロウィーンの死に神のマスクをかぶった犯人に襲われるが、犯人はどことなく動きが間抜けで、殺人をし損なう。しかしその後、校長も殺され、町は非常事態に。学校も休校となり、シドニー達は仲間の家でパーティをして気晴らしをしようとする。そこに犯人が訪れ、さらなる殺人が起きる。
犯人は、シドニーの恋人、高校生のビリー(スキート・ウールリッチ)とその友人だった。ビリーは、自分の父親がシドニーの母親と不倫をしていたことを恨んでシドニーの母親を殺しており、その娘のシドニーも殺し、それをシドニーの父親のしわざにしようとしていた。

作中、「13日の金曜日」や「エルム街の悪夢」などの作品の話が登場したりする。ホラー好きには、ホラーの定番(殺人鬼が死んだと思ったら死んでないとか、セックスしていると殺されるとか、すぐ戻ってくるよ、と言ってみんなのところから離れると危ないとか)を逆手に取ったような展開で工夫されている。
主演のネーブ・キャンベルは、ちょっと加藤紀子に似ていてかわいかった。序盤で殺される女子高生は、ドリュー・バリモアが演じている。

【5段階評価】3

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2010年10月10日 (日)

(243) ランボー 最後の戦場

【監督】シルベスター・スタローン
【出演】シルベスター・スタローン
【制作】2008年、アメリカ

ランボー」シリーズの第4弾。ミャンマーの軍隊に拉致された人道活動集団の救出に、ランボー(シルベスター・スタローン)が立ち上がる。

タイの村で暮らすランボーのもとに、ある日、ミャンマー軍の圧政に抵抗を続ける集落へ、医療物資を届けようとする一団が訪れる。集落にたどり着くためには川を進む必要があり、有能な船の乗り手としてランボーの噂を聞きつけたのだった。人道活動など無駄だと見向きもしないランボーだったが、活動家の一人の女性、サラの熱意に負け、案内役を買って出る。
何とか彼らを集落に送り届けたランボーだったが、しばらくして、彼らがミャンマー軍に拉致されたとの報を耳にする。ほどなく、活動家達を救うための傭兵がランボーのもとに訪れた。彼らを集落に送り届けるランボーだったが、そこには腐乱した集落民の死体が転がっていた。呆然とする傭兵達。そこに、ミャンマー軍の車両が現れる。傭兵達が身を隠して様子をうかがうと、軍隊の隊員たちは、軍用車両から集落の住民を引きずり出し、地雷を無造作に放り込んだ水田に彼らを追い込んで、誰が生き残るかを賭けるゲームをし始めた。あまりの非人道ぶりにおののく傭兵達。そこに、弓矢を持ったランボーが現れ、軍人達を倒していく。ランボーは現場から離れようとする傭兵のリーダーに、「ムダに生きるか、何かのために死ぬか、おまえが選べ」と問いかけ、彼らとともに活動家の救出に乗り込む。
何とかサラ達を救い、逃げ出すランボー達だったが、それを知ったミャンマー軍が大挙して彼らの後から押し寄せる。激しい銃撃戦の中、人数の少ないランボー達は劣勢に追い込まれるが、そこにミャンマーの抵抗軍が登場し、戦況は一変。ランボー達は勝利する。

銃撃戦のシーンや、むごい死体などがかなりリアルに映像化され、迫力がある。ただ、残念ながらランボーは、終盤は銃座に固定された機銃を撃ちまくっているだけで、あまり元グリーンベレーとしての活躍は見られなかった。

【5段階評価】3

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2010年10月 9日 (土)

(242) 容疑者 室井慎次

【監督】君塚良一
【出演】柳葉敏郎、田中麗奈、八嶋智人
【制作】2005年、日本

踊る大捜査線」のスピンオフ・ムービー。

室井慎次(柳葉敏郎)が、殺人事件の被疑者の警官、神村の取り調べを指揮していると、神村は突然、尋問を振り切り、逃走する。狂気に駆られるように逃走した神村は、トラックにはねられ、死亡する。金品目的の殺人と決めつけ、警察庁は捜査を早々に打ち切らせようとするが、警視庁に出向していた室井は、神村が被害者の黒木と同じ栞(しおり)を持っていることに気づく。捜査を続行する室井だったが、ある日突然、警察庁に不当に逮捕される。逮捕劇の裏には、悪徳だが有能な弁護士、灰島(八嶋智人)がいた。彼は警察庁に取り入り、神村の母親をたきつけて、室井を告訴したのだった。室井の弁護を担当することになった新米弁護士の小原(田中麗奈)は、室井とともに事件の謎を解く。
神村は、実家の沖縄に帰った際、そこに来ていた二人の観光客と知り合った。それが、殺人事件の被害者、黒木と、若い娘、桜井杏子だった。杏子は、神村と黒木に二股をかけていたが、黒木が邪魔になり、石本というチンピラに黒木の殺害を依頼していた。神村は黒木の殺害現場を発見したときに、杏子に疑いがかかることを恐れ、彼女をかばおうとしていたのだった。灰島は、杏子の父親から娘の犯罪がばれないようにしてほしいと依頼され、室井の告訴という手段に打って出ていたのだった。くだらない動機の犯罪にあきれる捜査陣。一時は辞表を提出した室井だったが、辞表を破棄され、広島での勤務を命じられるのだった。

田中麗奈が演じる女性弁護士、小原久美子がけなげでかわいい。悪者役の八嶋智人が終盤で口を滑らすのは、ちょっと余計だったかな、という気がした。

【5段階評価】4

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2010年10月 8日 (金)

(241) 死亡遊戯

【監督】ロバート・クローズ
【出演】ブルース・リー
【制作】1978年、香港、アメリカ

ブルース・リーの死後に制作された映画。

プロスポーツ選手を脅して大会を開催している犯罪組織のボス、ドクター・ランドは、映画俳優のビリー(ブルース・リー)を配下に従えようとするが、拒絶される。怒ったランドはビリーの暗殺を部下に命じ、ビリーは映画(実際の映画、「ドラゴン怒りの鉄拳」)の撮影中に顔を銃で撃たれる。その後、ビリーの葬儀が盛大に行われるが、実は彼は死んでおらず、手術で一命を取り留めていた。ランドへの復讐のため、ビリーはランドの手下との戦いに挑む。手下達は五重の塔の各階に待ち構えており、ビリーはそれを一人ずつ倒していく。最後は塔の最上階で待つランドを倒し、復讐を遂げる。

五重の塔での戦いは、設定としてはファミコンゲーム的な展開であり、現実離れしたアイディア倒れの感がある。戦闘シーンもあまり迫力を感じられない。ブルース・リーのトレードマークになっている、黄色に黒い線の入ったジャージ姿は、この映画で見ることができるが、実はこの服は、もともとビリーを襲う雑魚が着ており、変装のためにビリーが一時的に着たものである。

【5段階評価】2

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2010年10月 7日 (木)

(240) ボーン・コレクター

【監督】フィリップ・ノイス
【出演】デンゼル・ワシントン、アンジェリーナ・ジョリー
【制作】1999年、アメリカ

安楽椅子探偵ならぬ全身麻痺探偵と、その右腕として活躍する女性捜査官が事件の謎を追うサスペンス。

捜査官のリンカーン・ライム(デンゼル・ワシントン)は、捜査中の事故が原因で首から上と左手の指しか自由が利かなくなり、今は保険でベッド上での生活を送っている。ある日、タクシーに乗り込んだ壮年の夫婦が、運転手に拉致され、夫は埋められた死体となって工場跡地で発見される。指の肉がそぎ落とされ、そこには指輪が掛けられていた。無線連絡でたまたま最初に現場に到着したアメリア・ドナヒー(アンジェリーナ・ジョリー)は、現場保存のため、証拠品の上を通過しようとしていた列車をむりやり止め、上司に怒られるが、その話を聞いたリンカーン・ライムは、原則に忠実なアメリアの有能さを見抜いた。
リンカーンは巧みな推理によって、拉致された妻の居場所を突き止めるが、救出の手が及ぶ寸前に、彼女は柱に手錠でくくりつけられたまま、パイプから噴出する高温の水蒸気を正面から浴び、絶命する。犯人は現場に手がかりとなるメッセージを残しており、リンカーンと犯人との頭脳戦が展開する。アメリアはとまどいながらも、リンカーンの指示を受けながら、現場の検証を務める。
次の現場では、若い男性がネズミにたかられ、絶命していた。犯人が男の足に傷を負わせ、血のにおいでネズミが集まるようにしていたのだった。前の婦人の殺害現場では、「手錠を調べるから婦人の手首を切れ」とリンカーンに命令され、それができずに現場から逃げたアメリアだったが、今度は死体に臆することなく、現場の捜査を行う。現場に残された紙切れを組み合わせると、女性の顔が浮かび上がり、アメリアは古い小説の背表紙にその顔を見いだす。その小説には、一連の殺人の現場と同じイラストが載っていた。犯人はこの小説の通りに殺人を犯しており、ネズミに食われた男の次に載っていたのは、岸壁につるされた老人と少女の絵だった。
アメリアは、イラストと同じ場所の捜索を行い、水面すれすれに縛り付けられた老人と少女を発見。老人は帰らぬ人となったが、少女を助けることに成功する。現場から地下に入り込んだアメリアは、そこにあった地下鉄車両の残骸の車両番号が、リンカーンの警察でのIDと同じであることに気づき、次はリンカーンが狙われると確信する。
その頃、リンカーンのもとには犯人が向かっていた。居合わせたアメリアの上司や看護師は犯人に殺される。犯人は、リンカーンの介護装置を保守する技師だった。彼はリンカーンの捜査によって、かつて刑務所に送り込まれた経験があり、そこでのつらい体験からリンカーンに激しい恨みを持っていたのだった。ベッドの起床装置と自身の噛みつきだけで犯人と闘うリンカーンだったが、ついに犯人に刺し殺されそうになる刹那、現場に駆けつけたアメリアの拳銃がうなり、犯人は倒れる。

クイーン・ラティファが献身的な看護婦役で登場している。最後の犯人の意外性はあまり強いものではなかったが、犯行現場での緊張感はかなりのもの。よい作品だった。

【5段階評価】4

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2010年10月 5日 (火)

(239) 嫌われ松子の一生

【監督】中島哲也
【出演】中谷美紀、瑛太
【制作】2006年、日本

きわめて不幸な境遇の女性、川尻松子(中谷美紀)の一生をコミカルに描いた作品。松子の甥・笙(しょう)(瑛太)が関係者の話を聞きながら、松子の生涯をなぞるという形で展開する。ところどころミュージカル映画のような、あるいはコミカルなCMのような、独特の演出がなされている。

映画には通常、物語の展開上、必要な説明的な場面、緩急で言えば緩い部分というのがどうしてもあり、ここがともすると映画を退屈なものにするのだが、この映画にはそれがない。全編を通して、飽きさせない徹底的なサービス精神が貫かれている。説明調になるところは、ミュージカル仕立てにしたりしている。ちょっとした謎解き(松子はなぜ、名刺を握りしめたまま河川敷で死んでいたのか)もあり、それなりに楽しめた。

中島監督は、俳優陣に非常に厳しい人であるらしく、主演の中谷美紀さんはそれがつらくて現場から逃げたこともあったとか。個人的には、他人を罵倒し、びびらせて、やる気を引き出す、というやり方は好きではないが、中島監督がこの映画でやりたかったことは、いかんなく発揮されているのだろうと思う。この映画を見るのは2回目だったが、2回目も楽しめた。5に近い4点。

【5段階評価】4

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2010年10月 3日 (日)

(238) サイン

【監督】M・ナイト・シャマラン
【出演】メル・ギブソン、ホアキン・フェニックス
【制作】2002年、アメリカ

序盤でいきなりミステリー・サークルが登場し、この謎にどういう結末を与えてくれるのだろう、とわくわくする。主演もメル・ギブソンで、シリアスな展開だし、支離滅裂なことにもなりそうにない。どうも宇宙人のしわざのようだが、どういうどんでん返しが用意されているのだろう、と思って観ていたら、最後の最後、本当に宇宙人が登場。メル・ギブソン演じるグラハムの息子を抱え上げ、毒を噴射して食料にしようとする。しかし息子はぜんそく持ちで、毒を噴射した瞬間は発作の影響で肺に毒が及ばなかったため、一命を取り留める。そして序盤のミステリー・サークルは、地球に飛来するUFOへのサインだった、というのが、謎解きの答え。

「フォーガットン」まではいかないが、超常現象オチとは、ちょっと意外。最後に登場する宇宙人も、緑色で服を着ていない、なんとなくチープな感じで、B級映画になるすれすれの展開。ただ、この結末を知らなければ、途中の展開はなかなか楽しめた。

【5段階評価】4

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2010年10月 2日 (土)

(237) ビバリーヒルズ・コップ2

【監督】トニー・スコット
【出演】エディ・マーフィ、ブリジット・ニールセン
【制作】1987年、アメリカ

エディ・マーフィの話術が見物の、典型的なハリウッド映画。コメディタッチの刑事物。「ビバリーヒルズ・コップ」の続編。

話としては、宝石店の宝石や競馬場の現金を強奪する武器商人の犯罪集団を、エディ・マーフィ演じるアクセル刑事が仲間とともに一網打尽にする、というもの。

アクションシーンは意外と迫力があって面白い。しかし、銃撃戦は、敵が撃ちまくる割に味方には全く当たらない、というヤツだし、捜査のはちゃめちゃぶりが、面白いようなしらけるような。ブリジット・ニールセンの長身の美女役が目を引く。ちょっとこわい。

【5段階評価】3

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2010年10月 1日 (金)

(236) シンシナティ・キッド

【監督】ノーマン・ジュイソン
【出演】スティーブ・マックイーン、エドワード・G・ロビンソン
【制作】1965年、アメリカ

スティーブ・マックイーン主演のギャンブル映画。スタッド・ポーカーという、最初に手札を伏せて配り、その後は表向けに配って、手札交換なしで勝敗を競うポーカーが題材。

ギャンブル映画ではあるが、細かいルールや賭け方、そしてどういう手が来ているか、といったことはあまりキチンと表現されていない。駆け引きがしっかり描かれるのは最後だけである。ここでは、敵役のザ・マン(エドワード・G・ロビンソン)にダイヤの8、9、10、Qが来ていて、1枚が伏せられている。キッド(スティーブ・マックイーン)の手にはA、A、10、10。キッドは勝負に出る。観客にはこれ以上の情報はわからない。ザ・マンは、ダイヤのJが来ていたらストレート・フラッシュ。しかし最悪はブタ(役なし)だ。ダイヤが来ていればフラッシュ、Jが来ていればストレートになる。一方のキッドの手は、伏せた1枚がAか10ならフルハウス。これはストレートにもフラッシュにも勝てる強さ。そして最低でも2ペアは確保されている。もしキッドの手がフルハウスなら、ザ・マンは、伏せた1枚がダイヤのJで、ストレート・フラッシュが完成していない限り、負けである。
キッドは、ザ・マンには手が入っていないと読み、勝負に出る。有り金を全て賭けるキッド。しかし、ザ・マンも引かない。誰もがザ・マンはハッタリだと思ったが、手を開けるとき、ザ・マンのめくった札は、ダイヤのJ。ストレートフラッシュの完成である。キッドの伏せた1枚はAだったのだが、それを見るまでもなく、キッドの負け。
キッドは大勝負に負け、文無しになって通りに出る。コイン投げの勝負をしかけてくる靴磨きの少年にも負け、フラフラと歩くと、そこには恋人のクリスチャン(チューズデイ・ウェルド)が待っていた。

主人公が負けるというどんでん返しの結末はなかなかよかったが、やはりポーカーのルールはきちんと説明しないと、最後の駆け引きの妙は伝わらない。単純な話、フルハウスとフラッシュの役の高さの違いも分からないようでは、最後のシーンのドキドキ感は味わえないだろうし。

【5段階評価】3

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