(232) ハウルの動く城
【監督】宮崎駿
【出演】倍賞千恵子(声)、木村拓哉(声)
【制作】2004年、日本
スタジオ・ジブリ制作のいわゆる宮崎アニメ。魔女の魔法でおばあさんの姿にされた娘が、町で恐れられているハウルの城に入り込み、各地で戦争を起こしている魔女との争いに挑む。
主役は18歳の娘、ソフィー。18歳の声にしては落ち着いているな、と思ったら、声優は倍賞千恵子さん。おばあさんの声と娘の声を使い分けて演じているが、娘の方はちょっとね。そしてハウルの声は木村拓哉。よく聞いているとなるほどと思うけれども、言われなければ気づかないような。ホントこの人の多才ぶりはすごいなぁと思う。
ただ、「となりのトトロ」にも言えることかもしれないが、この映画が見せたいのは、ストーリーというよりも世界観そのものであり、話の展開自体は付け足しであるように思えた。荒れ地の魔女によっておばあさんの姿にされたソフィーは、途中から白髪交じりの髪以外は若くなったり、湯婆婆なみの魔女のようにどっとふけこんだりする。たぶん意味があるんだろうけれど、分かるような分からないような感じ。
ハウルの城で街の喧騒から抜け出し、カカシのカブに洗濯を手伝わせながら、美しい眺めの湖畔でマルクルとお茶を飲む。戦争の続く不安に満ちた世界だからこそ、そんなおだやかな一コマで心が安らぐ。そんな良さがこの映画にはあるのだが、後半はガチャガチャと戦いのシーンが続くので、正直、何度も観たい、という感じではなかった。
【5段階評価】3
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