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2010年8月25日 (水)

(209) 第三の男

【監督】キャロル・リード
【出演】ジョゼフ・コットン、アリダ・バリ、オーソン・ウェルズ
【制作】1949年、イギリス

サスペンスの古典。テーマ音楽は非常に有名。

小説家のホリー・マーチンス(ジョゼフ・コットン)は、友人のハリー・ライム(オーソン・ウェルズ)に招かれ、ウィーンを訪れる。しかし、彼の家を訪問したとき、建物の管理人に、「ちょうど今、彼は車に轢かれて死んだ」と告げられる。葬式の場で出会ったMP、キャロウェー少佐(トレバー・ハワード)から、ハリーは闇の商売に手を染めた悪人だったと告げられ、ホリーはそんなはずはないと怒る。ホリーは、ハリーの恋人だったアンナ(アリダ・バリ)とともに真相を探ろうとする。
事故の現場にいた建物の管理人に話を聞くと、管理人は、路上で轢かれたハリーを道路脇に運んだ男は3人いたはずだ、と証言する。警察では2人とされていたのに、つじつまが合わない。しかし、ホリーのそれ以上の追求に対して、管理人は怒り出し、回答を拒絶する。ホリーは管理人の証言をもとに、3人の男を捜す。そして2人までは突き止めるが、「第三の男」を見つけることができない。そんな捜索を続ける彼に脅しの手が及ぶようになり、管理人も謎の死を遂げる。
そしてあるとき、ホリーがアンナの住む建物を出たところ、一人の男が身を隠しているのに気づく。その男こそ第三の男に違いないと確信したホリーが、その男に近づいた刹那、暗闇にいた彼に光が当たった。男は、死んだはずのハリー・ライムだった。ハリーは、別の者を殺し、自分が死んだと思わせようとしていたのだ。ホリーは警察から、ハリーが薬を水で薄めて闇ルートで販売し、回復を信じて薬を買った人たちを不幸に陥れているという悪行について知らされる。ホリーは、ハリーの居場所を突き止め、彼と観覧車に乗ると、ハリーにそのことを問いただす。しかし彼は、観覧車から外を歩く人々を見下ろすと、「あの点が一つ消えるだけだ」と、悪びれることもなく、自らの悪事を正当化し始めた。「イタリアは戦時中、ミケランジェロやダ・ビンチを輩出した。スイスで500年の民主主義と平和が生んだのは、ハト時計さ。」この映画の有名な台詞だ。
ハリーに失望したホリーは、偽造パスポート所有のかどで拘留されていたアンナの釈放を条件に、ハリー逮捕に協力することにする。しかし、アンナはそんな彼をなじった。ハリーをおびき寄せる場に、アンナが登場し、ハリーは逃亡するが、ついにホリーに撃たれ、命を落とす。
本当のハリーの葬儀が営まれ、最初の時と同じように、ホリーはMPの車で、一人で道を歩くアンナを追い越す。ハリーは車を降り、アンナの言葉を待つが、彼女は彼を無視して彼の前を歩き去っていく。印象的なラストシーンである。

第三の男はいったい誰なのか、誰が嘘をついていて、何が真実なのか。興味深い展開で、なかなか面白い。最後の下水道での逃走劇は、今でこそ陳腐だが、当時としては手に汗握るものだったんだろうな、と思わせる。

【5段階評価】3

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