(195) 家族ゲーム
【監督】森田芳光
【出演】松田優作、宮川一朗太、伊丹十三、由紀さおり
【制作】1983年、日本
高校受験を控えた中三の次男を抱える一家と、そこに雇われた一人の家庭教師が巻き起こす騒動を描いた作品。
公団住宅のような平凡な住宅で暮らす沼田家の父、孝助(伊丹十三)は、母親の千賀子(由紀さおり)と相談し、中三の次男、茂之(宮川一朗太)に家庭教師をつけることにする。沼田家を訪れた家庭教師は、三流大の城西大学の学生、吉本勝(松田優作)だった。彼は、いうことを聞かない茂之を張り手一発で手なずけると、彼を本格的に指導し、成績をめきめき上げさせることに成功する。そして茂之は、見事に地区の最優秀校、西武高校に合格する。
この映画のもっとも有名なシーンが、家族4人(時には家庭教師が中央に座り、5人になることもある)が細長いテーブルに横一列に並び、肩がぶつかり合うほど密着して食事をするところである。家庭教師の吉田は、たびたび沼田家の食事をごちそうになるが、最後の茂之の合格祝いの席では、弟にかかりっきりで両親の関心が薄れたことを気に病む長男が、高校をやめてやると言い出し、食事は大混乱。何を考えたか吉田は、野菜サラダのレタスを投げ、グラスに注がれた赤ワインを父親の皿に注ぎ、果てはマヨネーズをまき散らす。さすがに父親はぶち切れるが、吉田は家族全員を殴り倒し、沼田家を後にする。このあたりは「地下鉄のザジ」のような不条理映像で、ほとんど意味不明。強いて解釈すれば、彼の去った後、めちゃくちゃになった食卓を家族4人で片付けながら、家族はお互いの絆を確認しあうことができたのであり、吉田はあえて、嫌われ役を買って出たのかもしれない、というところ。
まあ、退屈するという訳ではなかったが、基本的に、意味不明な映画は好きではないので、評価は2。
【5段階評価】2
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