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2010年8月10日 (火)

(194) ビューティフル・マインド

【監督】ロン・ハワード
【出演】ラッセル・クロウ、ジェニファー・コネリー
【制作】2001年、アメリカ

ノーベル経済学賞を受賞したジョン・ナッシュを描いた作品。ただの偉人伝としてではなく、彼の統合失調症に焦点を当てたミステリーとなっているところが、本作の大きな魅力である。第74回アカデミー賞作品賞受賞作品。

ナッシュ(ラッセル・クロウ)は、のちの世で、ゲーム理論のナッシュ均衡にその名を残す天才数学者。大学生時代にその才覚をあらわし、指導教授に「君は150年間の経済学の常識を翻した」と賞賛される。経済学の常識とは、いわゆるアダム・スミスの「見えざる手」というヤツだ。
彼の暮らしには、学生寮のルームメイトやその姪、さらには彼の才能を暗号解読に役立たせようとする秘密組織の男(エド・ハリス)らが関わるが、実は彼らは全て、ナッシュ自身が生み出した幻影であり、虚構のものだった。これが暴かれるところが、この作品で得られるカタルシスの一つになっている。

妻、アリシア(ジェニファー・コネリー)の献身的な介護の甲斐もあり、ナッシュは、幻影を見なくなるようにはならないものの、ついに、幻影に惑わされることのない状態にまで回復し、ノーベル賞受賞の場で、感動的なスピーチをする。このスピーチは泣かせる。
もう一つは、年老いたナッシュの特殊メイクのすばらしいできばえ。どうみてもラッセル・クロウだが、どうみても老けている。ただ、カツラをかぶって皺を書きました、とは全く異なる、本物のような皮膚のたるみが表現されており、これは一見の価値あり。
自分自身、ゲーム理論やらジレンマやらを勉強したこともあったので、その意味でも興味深い映画だった。

【5段階評価】4

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