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2010年6月19日 (土)

(153) 知りすぎていた男

【監督】アルフレッド・ヒッチコック
【出演】ジェームズ・スチュアート、ドリス・デイ
【制作】1955年、アメリカ

ヒッチコック作品のサスペンス。主演のジェームズ・スチュアートは、「めまい」でも主役を演じている。

主人公は医師のマッケナ(ジェームズ・スチュアート)。妻と一人息子の3人で観光に訪れたモロッコが最初の舞台。妻のジョー(ドリス・デイ)はホテルの部屋でケ・セラ・セラを歌い、息子のハンクが口笛でそれに合わせる。二人のお気に入りの時間である。
彼らは、ホテルに着く前の道中のバスの中で、とあるフランス人ルイと知り合った。実は彼は政府のスパイであり、政治家暗殺計画の情報を入手したのだが、モロッコの町で、暗殺計画を企てる一味に殺されてしまう。しかし、いまわのきわに、その場にいたマッケナに「アンベローズ・チャペル」という言葉を残す。マッケナとジョーは、現場を見ていたことから現地の警察に呼ばれ、同じホテルに宿泊していたドレイトン夫妻に息子を預けて警察に向かう。警察での取調中、彼宛の電話があり、ルイの言ったことを口外したら、息子の命はない、と脅される。実はドレイトン夫妻は暗殺計画の関係者であり、息子のハンクを誘拐していたのだ。
マッケナはジョーとともに息子を捜すことにする。アンベローズ・チャペルが、人名ではなく教会の名前であることに気づき、教会に向かった彼らは、ドレイトンとその妻を見つける。ジョーは一足先に教会を立ち去り、警察に通報していた。マッケナは教会の中で息子の名を叫び、答える息子の声を聞くが、一味に殴られて気を失ってしまう。
彼らの計画はヨーロッパの某国の首相暗殺であった。犯行の場として選ばれたのはとあるオペラ劇場。シンバルの音とともに銃で暗殺する予定だったが、会場に入り込んでいたジョーは、観客席に光る銃口を見つけ、悲鳴を上げたため、間一髪で首相はかすり傷で済んだ。教会から何とか脱出して劇場に乗り込んだマッケナは、犯人と格闘し、結果、犯人は客席から落下して命を落とす。首相に感謝されるマッケナ夫妻。しかし、誘拐された息子は見つからない。
息子が大使館に幽閉されていると確信したマッケナは、元歌手の妻とともに、命を助けられた首相に招かれるという形で大使館に入り込む。妻のジョーは、参加者に乞われて歌を披露する。その歌は、ケ・セラ・セラ。大使館の一室に監禁されていた息子だったが、それを聞き、「ママだ」と気づく。暗殺計画犯の一味は、邪魔になったハンクを始末しようとしていた。しかし、ドレイトンの妻は、ハンクに愛着を感じ始めていた。そのため、ハンクの見張り役だった彼女は、ハンクが歌に併せて口笛を吹くことを見逃した。その口笛を聞きつけ、彼の部屋にやってきたのが、父親のマッケナだった。そこに現れたのがドレイトン。息子を助ける代わりに自分が大使館を抜け出るのを手助けせよ、とマッケナを脅し、懐に隠した銃をマッケナに突きつけ、大使館を出ようとするが、マッケナが息子を守ろうと彼を突き飛ばした瞬間、ドレイトンは自らを銃で撃ってしまう。ようやく親子の再会がかない、家に戻ったところで映画が終わる。

子供が口笛で答えるシーンは涙もの。全体的な展開は、若干ご都合主義的なところもあるかな、という気はする。というのも、主人公の「知りすぎていた男」、マッケナは、不条理な大事件に巻き込まれる不運な男ではあるのだが、不幸にさいなまれ、なすすべなく悲運の淵に沈むというよりは、たくましく事態を切り開いていくために戦っている。その辺りが、若干ご都合主義と写る要因であろう。

【5段階評価】4

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