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2010年4月19日 (月)

(111) ザ・ビーチ

【監督】ダニー・ボイル
【出演】レオナルド・ディカプリオ
【制作】2000年、アメリカ

新しい体験を求めるバックパッカーが、見知らぬ男からもらった地図を頼りに訪れた島で巻き込まれる事件を描いたサスペンス映画。ダニー・ボイル監督の作品としては「28日後...」が強く印象にあり、少し期待をしながら見た。

舞台はタイ。序盤から、アジアの喧噪と若干の狂気に満ちた都市の様子がうまく描写されており、これから何が起こるんだろう、という期待をさせられ、話に引き込まれた。
バックパッカーのリチャード(レオナルド・ディカプリオ)は、冒険心を満たすため、単身、タイを訪れる。そこの安宿で、となりの部屋に宿泊していた男、ダフィ(ロバート・カーライル)から、秘密の島の地図をもらう。ちなみに、ダフィを演じているロバート・カーライルは、「28週後...」の主役である。思わぬホラーつながり。ただ、本作の彼の役どころはクレイジーすぎて、本人だと気づきにくいかもしれない。
リチャードは、地図にある島に、同じ宿に泊まっていたカップルと訪れることにする。そこは麻薬の栽培を密かに行っている島で、銃を持った現地人が管理していたが、別のところには、リチャード同様、日常を忘れて生活を営む若者の集団がいた。彼らはこの島で暮らすかわりに、人数は増やさないよう、現地の農民と約束を交わしていた。
その中に入ることを許されたリチャードたちだったが、仲間の一人がビーチで鮫に襲われ、死亡した頃から、コミュニティの平常は失われていく。瀕死の重傷を脚に負い、うめき声が止まらない男を、彼らの住まう小屋の外に張られたテントに隔離して平常を取り戻そうとしたり、リチャードは、同行したカップルの女性と恋仲になるも、街に買い出しに行った際、同行したコミュニティの女性リーダーのサル(ティルダ・スウィントン)と寝て、それが恋人にばれたり、微妙な人間関係が生まれる。
ある日、別の旅行者が、島に乗り込んでくる。彼らはかつて、島に来る前のリチャードから、島の地図を見せてもらっていたのだった。彼らは農民に見つかり、射殺されてしまう。
怒った農民は銃を持ってコミュニティに現れ、全員出て行けと命じる。若者たちは恐れをなして出て行こうとするが、女性リーダーのサルは、ここは私たちの場所だと言って拒絶する。農民のリーダーは、サルに弾を一発だけ込めた拳銃を渡し、島に残りたいのなら、旅行者が島を訪れるきっかけを作ったリチャードを撃ち殺せと命じる。
サルはリチャードに銃を向ける。若者たちは、サルの狂気に恐れを感じ、やめろと告げるが、見守ることしかできない。リチャードは、「俺を撃ち殺しても、もとの暮らしを続けることなどできるものか」と強がるが、サルは聞き入れず、引き金を引く。
しかし、銃の弾は空だった。ニヤリとする農民のリーダー。サルの狂気に耐えられなくなった若者たちは、サルの「みんな待って、出て行かないで! 」という叫び声を背に、次々とその場から逃げ去っていく。

リチャードが次第に狂気の世界に陥っていくさまを、芋虫を生きたまま食べるなど、印象的な演出で描いている。なかなか面白かった。

【5段階評価】4

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