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2010年3月

2010年3月27日 (土)

(99) 四日間の奇蹟

【監督】佐々部清
【出演】吉岡秀隆、石田ゆり子、尾高杏奈
【制作】2005年、日本

天才ピアニストでありながら、銃乱射事件に巻き込まれた少女を救おうとして、手に再起不能の凶弾を浴び、ピアニストとしての人生に幕を下ろすことになった如月敬輔(吉岡秀隆)。敬輔は、その事件で両親をなくした少女、千織(ちおり)(尾高杏奈)を引き取るが、ふとしたことから彼女のピアノの才能に気づき、指導を行うようになる。彼女は脳に障害があり、自閉症なのだが、曲を聴いただけで演奏ができるという能力を持っていた。これはサバン症候群という実在の症状である。
敬輔と千織は、音楽活動として行っている慰問のため、岩村真理子(石田ゆり子)が勤める療養センターを訪れる。千織は真理子になつき、一緒に遊んでいると、突然の落雷で風向計の羽根車が落下し、千織をかばおうとした真理子の背中に破片が突き刺さってしまう。
真理子は昏睡状態になり、千織も意識を失う。そして千織が目覚めるのだが、彼女の意識は千織のものではなく、千織の体の中に入り込んだ真理子だった。千織の体を借りて、亡くなるまでの四日間を過ごす真理子と、真理子の高校時代のあこがれの先輩だった敬輔との物語である。

東野圭吾の「秘密」(娘の体に妻の意識が入り込むという展開)や、大林宣彦の「転校生」(男女の意識が入れ替わる)など、この手のファンタジーには前例がある。
この作品はファンタジー性はあまり映像としては強調されておらず、千織の体に真理子の意識が入り込むということ以外は、現実感のある展開。ただ何となく、真理子をはじめとして、出てくる人間がいい人すぎるせいか、全体的に今ひとつ感情移入がしづらかった。敬輔の苦悩、離婚を言い渡された真理子の絶望。こういったシーンがもっと強調して描かれていると、より感動できたかもしれない。
とは言え、石田ゆり子はキレイで素敵。

【5段階評価】3

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2010年3月25日 (木)

(98) ウォーターワールド

【監督】ケビン・レイノルズ
【出演】ケビン・コスナー、デニス・ホッパー、ジーン・トリプルホーン
【制作】1995年、アメリカ

北極・南極の氷が溶け、世界が海に覆われる。UNIVERSALの映画では、冒頭で地球の周りを土星の輪のように「UNIVERSAL」の文字が回転するのがおなじみだが、この地球の陸地がすーっと海に沈んでいくのが面白い。世界が海で覆われた理由を説教くさく語っていないところがいい。やれ環境破壊がどうのこうの、と言われても。

この近未来の世界観は、「マッドマックス2」とも似ている(「北斗の拳」といったほうがわかりやすいか)。スキンヘッドの悪役、ディーコン(デニス・ホッパー)も、恐ろしいようでちょっとコミカルであり、これも、「北斗の拳」の悪役を彷彿とさせる。
観ているといろいろ不思議な点もあるが(陸地がないのに水上バイクや銃がばんばんでてきたり)、独特の世界を作り上げていて、いろいろ想像力をかきたてられる。
話としては、海上にかろうじて建設された人工島で暮らす人々が、この世のどこかにあるという「ドライランド」という陸地を目指すというもの。このドライランドの場所の手がかりとなる入れ墨のある少女、エノーラ(ティナ・マンジョリーノ)を巡って、ヘレン(ジーン・トリプルホーン)らと悪役側が戦いを繰り広げる。この戦いに、ケビン・コスナー演じるマリナーが関わっていく。

この映画は、175百万ドルという莫大な制作費をかけたにもかかわらず、興行成績はふるわず、この年のラジー賞を多数受賞している。しかし、個人的にはとても面白い映画だった。
ただ、ケビン・コスナーの役どころは、映画の中ではエラ呼吸のできるミュータントで、水中でも呼吸ができるという設定なのだが、この設定があまり映画の中で生かされておらず、水中にいられる以外は特にふつうの人間と変わりがないのは、もったいない気がした。ここで「ミュータントすげー」というのがあれば、もっと面白かったかもしれない。

【5段階評価】4

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2010年3月24日 (水)

(97) 硫黄島からの手紙

【監督】クリント・イーストウッド
【出演】二宮和也、渡辺謙
【制作】2007年、アメリカ

父親たちの星条旗」と同様、硫黄島での戦いを描いている。本作は日本軍が主役である。

よくあるアメリカの戦争映画では、日本軍と言えばとにかく卑怯、残酷、そして時代遅れという描かれ方で、日本人として見ていると歯がみをしたくなるようなものが多いが、この映画では邦画と見まがうぐらい、日本人が日本人らしく描かれている。バロン西(伊原剛志)や栗林中将(渡辺謙)なんかは、美化されすぎかもしれないが。
ただ、主役の二宮和也については、ほかの役者さんのほうがよかったかなぁ、という気がした。しゃべり方が妙に軽くて(「武士の一分」のキムタクもそうだったけど)、この重々しい映画の中で、なんでこんな演出にしたのかなぁという感じ。
戦争のシーンの描き方は、凄絶だ。空爆で座ったまま死んでいたり、被弾して腕がちぎれ、そのまま息絶えたり。特に自決のシーンはやるせなかった。
父親たちの星条旗」のワンシーンで、日本軍を壊滅させた米軍の兵士が、洞窟内に入って、内臓を吹き出したような肉塊になった日本兵の死体を見つけるというシーンがあり、自分はこの死体はなんだろうと思っていたのだが、手榴弾で自爆した兵士だったのかと、この映画を見て分かった。

気になったのは、この映画は外国人から見てどうなのだろう、理解できるのだろうか、ということ。「父親たちの星条旗」と比べるまでもなく、日本の兵士は自決しすぎだ。手榴弾での自決のシーンでは、アメリカでは笑い声が起きたという噂も聞く。
戦って死ぬのならともかく、洞窟の中、敵を巻き込むでもなく、ただただ自分一人が死ぬために手榴弾を使う。頭を自ら銃で撃ち抜く。当時の軍人の中にあって進歩的な思想の持ち主であり、玉砕は許さないと部下に言った栗林中将すら、最後は自分の胸を銃で撃って死ぬ。たしかに戦争の狂気とはいえ、見る人が見れば滑稽なのかもしれない。

【5段階評価】4

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2010年3月22日 (月)

(96) 父親たちの星条旗

【監督】クリント・イーストウッド
【出演】ライアン・フィリップ、ジェシー・ブラッドフォード、アダム・ビーチ
【制作】2006年、アメリカ

太平洋戦争で、アメリカの日本攻略の拠点となった硫黄島の戦い。この硫黄島の擂鉢山(すりばちやま)に米兵が星条旗を立てた写真は、厭戦感のただようアメリカの世相を大いに奮い立たせた。これに目を付けたアメリカ政府は、この写真に写っている兵士を本国に呼び戻し、国債販売促進のキャンペーンに使おうとする。しかし、実はこの写真に映っている星条旗は、擂鉢山に最初に立てられた旗ではなく、しかも、呼び戻された三人自体、写真に収まっている兵士の中から正確に選ばれた者ではなかった。彼らが戦場で見た真実を、その息子が探るという形で、映画は展開する。

戦闘シーンは、「プライベート・ライアン」のノルマンディ上陸作戦シーンを彷彿とさせる。銃弾が当たって血を噴いて倒れる兵士、砲撃で吹っ飛ぶ首など、熾烈な映像が展開する。スティーブン・スピルバーグが制作に関わっていることが影響しているのだろう。
ただ、戦闘以外のシーンが多いので、ちょっと退屈かも。

【5段階評価】4

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2010年3月21日 (日)

(95) キューポラのある街

【監督】浦山桐郎
【出演】吉永小百合、浜田光夫
【制作】1962年、日本

埼玉県川口市を舞台に、庶民の少女がたくましく生きていく姿を描いている。キューポラとは、鋳物工場の溶鉱炉のこと。キューポラの煙突から出る煙は、当時の川口市の象徴的な風景。

辰五郎は鋳物工場に勤める職人だったが、工場の合併によって職を失う。辰五郎一家の長女、ジュンを演じるのが吉永小百合だ。

映画は女子中学生のジュンを中心に展開するが、貧困の問題、朝鮮人差別の問題、障害を持つ高齢者の職の問題などが取り上げられている。昔のパチンコは、裏で人間が玉を入れてたんだなーとか分かって面白い。ちなみに吉永小百合はこの映画でも男に襲われ、下着姿になっている。サユリストって実はエロい?

【5段階評価】3

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2010年3月20日 (土)

(94) ダーティハリー

【監督】ドン・シーゲル
【出演】クリント・イーストウッド、アンディ・ロビンソン
【制作】1971年、アメリカ

凶悪犯を追うアウトローな刑事の活躍を描いた作品。

サンフランシスコの刑事、ハリー・キャラハン(クリント・イーストウッド)は、犯人逮捕のためなら暴力的な手段も厭わない。たまたま銀行強盗の現場に居合わせたハリーは、躊躇なく犯人に発砲し、逃走を防ぐ。しかし、警察組織からは目を付けられており、請け負う仕事は飛び降り自殺の阻止や、身代金の受け渡しなど、危なく汚い仕事ばかり。
そんな中、殺害予告後に連続殺人を行う劇場型事件が起こる。警察は高い建物の屋上に警官を配置し、ヘリで巡回を行う。そこに、屋上から狙撃を企てる犯人が現れるが、警察は取り逃がしてしまう。とうとう、黒人の少年が撃ち殺されてしまう。
さらに、誘拐した少女の身代金を要求する通告が犯人から届く。身代金の受け渡し役を負わされたハリーは、公衆電話をたらい回しされた挙げ句、ある場所で、覆面の男に声をかけられる。その男が犯人のスコルピオ(アンディ・ロビンソン)だった。スコルピオから暴行を受け、撃ち殺される直前で、ハリーの相棒、チコ(レニ・サントーニ)に助けられる。ハリーは犯人の太ももにナイフを突き立て、負傷させる。その後も犯人を追うハリーは、ついにスタジアムでスコルピオを追いつめる。少女はどこだと問うハリーに、スコルピオは答えようとしない。業を煮やしたハリーは、傷口を足で踏みにじり、自白を強要した。ところが、組織は、ハリーの行動が不適当と断じ、謹慎を命じる。一方の犯人は証拠不十分で無罪放免。
しかしハリーは、この男はまた犯罪を行うに違いない、なぜならそれが快楽なのだから、と確信し、犯人を追い続ける。そして事件が起きた。スコルピオは、スクールバスをジャックすると、そのまま空港へ向かえと指示する。
そこに現れたハリー。採石工場で犯人を追いつめるが、スコルピオは、近くで釣りをしていた少年を盾にすると、ハリーに銃を捨てろと命じる。ハリーは銃を捨てると見せかけ、一転して犯人に発砲。銃弾はスコルピオの肩に命中。少年は助かる。ハリーはスコルピオに、銀行強盗犯に対して言ったのと同じ決めぜりふを言う。逆上してハリーに銃を向けようとするスコルピオに、容赦なく44マグナムをぶち込むハリー。犯人は池に落ちる。全てが終わり、ハリーは警察バッジを池に投げつけ、立ち去る。

間違いなく凶悪であるにも関わらず、法を盾に逃げ回る犯人。保身に走り、手を下そうとしない警察組織。しわ寄せを食う善良な一般市民。そこに登場する、自らの身分や安全を失うことを恐れずに正義の鉄槌を振り下ろす刑事。刑事もの映画の正統派と言える作品。日本の刑事物のドラマなどでもよくある設定だと思う。
ちなみにこの映画、44マグナムで車を横転させるような派手なシーンが印象的だが、映画は全体的に暗く、銃撃シーンもそれほど華やかというわけではない。

【5段階評価】4

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2010年3月19日 (金)

(93) 潮騒

【監督】森永健次郎
【出演】浜田光夫、吉永小百合
【制作】1964年、日本

これまで何度も映画化されている三島由紀夫原作の「潮騒」。浜田光夫と吉永小百合のコンビを起用し、漁村の若い男女の純愛を描いている。

三重県の小島で漁師をしている新治(浜田光夫)は、船主の娘、初江(吉永小百合)に恋心を抱く。村の噂では、初江は、東京の大学を出た安男(平田大三郎)の許嫁だという。ある日、村の中の観的哨(砲台から撃たれた弾の行方を見るための施設)でばったりと初江に出会った新治。初江と話すうち、許嫁のことは嘘だとわかり、安心する。そして、漁が休みとなる嵐の日に観的哨で再会しよう、と初江と約束する。
待ちに待った嵐の日、観的哨に向かった新治は、火をたき、初江を待ちながらまどろむ。初江は遅れて到着するが、ずぶ濡れになった服を乾かそうと脱いだところで、新治が目を覚ます。
起きたらだめ、と懇願し、恥ずかしがる初江。
どうすれば恥ずかしくなくなるんだと問う新治。
新治も服を脱いでくれれば、と答える初江。
服を脱ぐ新治。
火を飛び越えてこっちにこいとあおる初江。
飛び越える新治。
嫁入り前だからこんなことしちゃだめ、という初江。
・・・はいはい。
こんないちゃいちゃの後、嵐の中、二人で観的哨のある山を下りるところを、新治に好意を抱く千代子(松尾嘉代)に見られる。
千代子は嫉妬から、新治と初江がただならぬ仲であることを、安男に告げ口する。そのことが島じゅうに知れ渡り、激怒した初江の父、照吉は、二人が会うことを禁じる。
ところがある嵐の日、照吉の所有する船の纜(ともづな)が切れ、船が大破の危機にさらされる。船を救おうとしない島の連中に業を煮やす照吉だったが、照吉に意気地のなさを罵倒された新治が、単身、嵐の海に飛び込み、見事に船に纜を繋ぎ直す。それを知った照吉は、新治を見直し、娘の婿となる男であることを認める。

親の反対を押し切って、結ばれる二人という、典型的なストーリー。
吉永小百合って、純愛映画のヒロインというイメージだけど、けっこう、プチエロいシーンがちょこちょこある気がする。
浜田光夫という役者は、ちょっと若いときの石原裕次郎の面影もある役者さん。
それと、松尾嘉代はかわいい。

【5段階評価】3

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2010年3月18日 (木)

(92) 相棒 劇場版 絶体絶命!42.195km 東京ビッグシティマラソン

【監督】和泉聖治
【出演】水谷豊、寺脇康文
【制作】2008年、日本

正しいタイトルが長過ぎ。民放の二時間サスペンスドラマのような品のなさ。

オープニングは、途上国(エルドビアという架空の途上国)の子供たちと装甲車。この辺りは若干テレビドラマっぽい映像。そして、東京の大都会を上空から俯瞰するのだが、そこにふと違和感のあるものが映る。ん、と思うまもなく、カメラが寄っていく。そこに映るのが、鉄塔の首吊り死体。なかなか猟奇的な映像で、印象的だ。
その後の展開は飽きさせない。ただ、チェスの対局や棋譜のミスのくだりなんかは、ちょっとドラマっぽすぎて興ざめしなくもない。

犯人の動機は、国外のテロリストに拉致された日本人の救出にまつわるものだ。なかなか考えさせられた。西田敏行の演技がイイ。やっぱ、いい役者さんというのは、すごいね。

【5段階評価】3

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2010年3月 9日 (火)

(91) 鬼龍院花子の生涯

【監督】五社英雄
【出演】夏目雅子、仲代達矢
【制作】1982年、日本

夏目雅子の代表作。「極道の妻たち」のような、ヤクザ映画かと思いきや、単純にそうではない。

描いているものは深い。まず、鬼龍院花子、というのは、主演の夏目雅子が演じた女性ではない。夏目雅子の役どころは、鬼龍院政五郎(仲代達矢)の養女、松恵である。鬼龍院花子(高杉かほり)は、政五郎の妾腹の子で、松恵の妹のことなのだ。
ではなぜ、タイトルは主役の演じる鬼龍院松恵ではなく、花子なのか。ここが深い。養女というよりは、半ば使用人のように厳しく育てられた松恵に比べ、花子は、正妻との間に子供が恵まれなかった政五郎にとって、溺愛の対象。わがまま放題に育てられた。
その結果、花子は自分で物事の善悪を判断することのできない人間になってしまい、結果的には、何一つ不自由なく育てられたがために、不幸な人生を送ることになってしまう。そのことを、この映画では、松恵の視点から語っている。そして松恵は、一度は自分を手籠めにしようとした養父の政五郎や、厳しかった養母の歌(岩下志麻)、そして自分の旦那になるはずの男を奪ったと松恵を非難する花子にも、怒りではなく、むしろ、憐憫の情をもって彼らと向かい合うという、独特な目線の映画なのだ。

花子の妻、つるを演じる佳那晃子がかわいい。すぐに教育ママみたいになるけど。
そして、夏目雅子さんの体当たり演技に脱帽。これだけで1点アップ。こんなシーンがあるなんて知らなかったので、ビックリ。

【5段階評価】4

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2010年3月 8日 (月)

(90) ワイルド・ワイルド・ウェスト

【監督】バリー・ソネンフェルド
【出演】ウィル・スミス、ケビン・クライン
【制作】1999年、アメリカ

西部開拓時代のアメリカを舞台にした特撮映画。

アメリカ合衆国の国土を乗っ取ろうとするラブレス(ケネス・ブラナー)の謀略を食い止めようと、陸軍大尉のジェームズ・ウエスト(ウィル・スミス)と連邦保安官のアーティマス・ゴードン(ケビン・クライン)が活躍する。

この映画、巨額の制作費をかけてものすごい特撮を駆使しているのだが、そこかしこに悪趣味感がただよう。
悪趣味さで言えば、例えば、うごめくムシやサルの脳みそなどが出てくる「インディ・ジョーンズ」も負けてないのだが、そこには怖いもの見たさに通じるような、不快なものを見る快感がある。悪趣味さがユーモアに昇華しているとも言える。その一方、この映画では、たとえば悪役のラブレスは下半身を完全に失った状態で車椅子に乗ってたり、死者の生首の瞳から映写機の光を通して残像を投影したりするのだが、この悪趣味さが快感につながらない。不愉快なままなのだ。
最後に出てくるスパイダーマシンも、面白いのだが、B級感がぷんぷん。この年のラジー賞(ゴールデン・ラズベリー賞)を獲得しているのもうなずけるところ。とは言え、悪評でも評判が立つという意味では、成功した作品なのかもしれない。

【5段階評価】3

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2010年3月 7日 (日)

(89) ヘアスプレー

【監督】アダム・ジャンクマン
【出演】ニッキー・ブロンスキー、ジョン・トラボルタ、ザック・エフロン
【制作】2006年、アメリカ

ヘアスプレー会社が提供する音楽番組への出場を夢見る、歌と踊りが好きな女子高生のトレーシー。
トレーシーは太っているのだが、そのことを全く気にせず、同じく太っていて自分に自信のない母親のエドナも巻き込み、歌に踊りに、そして恋もオシャレも楽しむという、とことん明るいミュージカル映画。全編、歌と踊りで、子供が見ても楽しめる。

母親の顔が何となく見たことあるようで、しかも、これって男じゃない・・・? と思いながら見ていた。見終わって、ふとキャストの一覧を見ると、その中にジョン・トラボルタの名前が。ジョン・トラボルタなんか出てたっけ・・・・・・あっ!
これにはやられた。
また、トレーシーの相手役は、売り出し中のザック・エフロン。彼もめちゃくちゃかっこいい。

ちなみに、音楽番組の司会の一人であるメイベルを、「TAXI NY」のクイーン・ラティファが演じている。彼女の歌が聴けるのも、魅力の一つ。

【5段階評価】3

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2010年3月 6日 (土)

(88) トロイ

【監督】ボルフガング・ペーターゼン
【出演】ブラッド・ピット
【制作】2004年、アメリカ

ブラピ様のたくましい肉体が目を引く映画。

それだけではなく、槍や、剣と盾を使った一対一の戦闘シーンは、本格的で迫力があり、かなりできがよい。一方、大軍勢同士の肉弾戦のほうは、残念ながら、ふつうのチャンバラっぽくていまいち。雑魚役が簡単に死にすぎとか、弓矢がうまく敵にあたりすぎとか。

アキレス(ブラッド・ピット)は、欲の強い自軍の王に反抗的なので、アキレスがどっちの味方なのか、よく分からない感じがした。それと、主役とは言え、見ず知らずの敵軍の女性を救ったり、ちょっと美化しすぎかな。

【5段階評価】3

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2010年3月 5日 (金)

(87) エラゴン 遺志を継ぐ者

【監督】ステファン・ファングマイヤー
【出演】エド・スペリーアス、シエンナ・ギロリー
【制作】2006年、アメリカ

ファンタジー大作。師匠の死を乗り越えて若者が戦いのすべを学び、成長していくという、ファンタジーの王道を行くストーリー。お姫様も救うし、魔法も唱えるし。
ただ、ラストシーンで明らかに続編をにおわせるところは、ちょっとなぁ、という気はしたのと、何となく全体的に、新鮮みがない。原作者は17歳でこの作品を書き上げたというけれど、その若さゆえか、いいとこどりをしすぎてストーリーにひねりがない、ということなのかもしれない。
また、ドラゴンの造形が、ちょっと人間ぽい顔をしていて、あまりかわいくないし、かっこよくもない。日本人のセンスに合わないだけかもしれないけど。その辺、FFXIに出てくるドラゴンは、かっこいいよな、とか思ったり。

ちなみに、主人公のエラゴン(エド・スペリーアス)の師匠、ブロムをジェレミー・アイアンズが演じている。「ダイ・ハード3」の悪役、サイモンを演じた彼のだみ声が聞けたのは、なかなかよかった。

【5段階評価】3

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2010年3月 4日 (木)

(86) 母べえ

【監督】山田洋次
【出演】吉永小百合、浅野忠信、志田未来
【制作】2007年、日本

日中戦争から太平洋戦争にかけての時代を生き抜く女性を描いた映画。

夫が思想犯として逮捕され、娘二人との暮らしを余儀なくされた妻の佳代(吉永小百合)。そこに夫の教え子だった山崎徹(浅野忠信)が訪ねてきて、彼の手助けを得ながら、夫の帰りを待つ暮らしが始まる。夫は結局、病死し、山崎も戦死。老いた佳代は、病院に入院している。容態が悪化し、娘(戸田恵子)に「父べえのところにいけるものね」と言われたときに、「生きてとうべえには会いたい」と告げる。

つらいシーンが多いが、気丈に生きる母親を吉永小百合が好演している。浅野忠信も、アウトローな感じではなく、佳代への愛情を秘めた純朴な男を演じている。悲しい話ではあるが、しみじみとさせられる映画。

【5段階評価】3

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2010年3月 3日 (水)

(85) 世界最速のインディアン

【監督】ロジャー・ドナルドソン
【出演】アンソニー・ホプキンス
【制作】2005年、アメリカ

いい映画だった。「羊たちの沈黙」でレクター博士を怪演したアンソニー・ホプキンスが、何とも愛らしいおじいちゃんを演じている。

ニュージーランドの片田舎、インバーカーギル。そこに、世界最速を目指して我流でバイクを改造している老人、バート・マンロー(アンソニー・ホプキンス)がいた。彼の夢は、スピード狂の聖地、アメリカのボンネビルで行われる大会で、自分のバイクを走らせること。
有り金をはたいて、バートはアメリカに渡航する。そして多くの人に助けられながら、ボンネビルを目指す。その道中での様々な人との出会いが、この映画の見所だ。ホテルのフロントをやっているおかまちゃん、中古車ショップの店長、原住民風の男、老いた未亡人、レース仲間などなど、みんなを味方に巻き込んで、バートは大会への出場を果たす。その様子が、何とも言えずほほえましい。
そして彼のバイク。大会の技術担当者が、出場基準を全く満たしていない古びたバートのバイクを見て、「どうせ100km/hぐらいしか出ないんだし、走らせてやったら」としぶしぶテスト走行を認める。「車で併走してチェックするから」と言われ、バートはやっとボンネビルでの走行を実現する。周囲の予想を裏切り、時速150km近いスピードから、さらに加速して併走車をぶっちぎるところは痛快だ。
帰ってきたバートに、みんなは口々に驚嘆の声をかけるが、「失敗だ。まだセカンドギアにしか入れてない」。平然と言うバート。車体のふらつきを抑える工夫をして、本番を迎える。インディアン号はぐんぐんスピードを上げ、ついに大会記録を塗り替える。なかなか興奮する。

何より、これが実話を元にしているというのが驚きだ。アンソニー・ホプキンスの演技もすばらしかった。

【5段階評価】4

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2010年3月 2日 (火)

(84) かあちゃん

【監督】市川崑
【出演】岸恵子、原田龍二
【制作】2001年、日本

貧しいながらもまっすぐに生きていく母親の人情を描いた作品。

貧乏長屋に暮らす、おかつ(岸恵子)は、自分の家に入った若い男の泥棒、勇吉(原田龍二)を余裕であしらい、金に困っているのなら、と自分の家に住まわせる。勇吉は、家族とともに暮らしながら、おかつの人情に触れ、しだいに家族の一員として成長していく。それまでずっと「おかみさん」としか呼べなかったおかつを、「かあちゃん」と呼ぶところで映画は終わる。

ほのぼのとした映画だった。

【5段階評価】3

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2010年3月 1日 (月)

(83) ツイスター2008

【監督】スティーブン・R・モンロー
【出演】ミミ・ロジャース、アンドリュー・エアリー
【制作】2008年、アメリカ

TVドラマっぽい映画。よく分からないが、たぶん劇場未公開。

気象学者のエイプリルは、幼い頃、両親を巨大竜巻の被害で失っている。今度は母親となり、娘を守る。

特撮は、まあまあと言えばまあまあ。「スターシップ・トゥルーパーズ」のラズチャック役のマイケル・アイアンサイドも出ていた。

【5段階評価】3

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