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2010年4月 1日 (木)

(100) エデンの東

【監督】エリア・カザン
【出演】ジェームス・ディーン
【制作】1955年、アメリカ

このブログの記念すべき映画100作目は、ジェームス・ディーンの「エデンの東」。原作は、旧約聖書を題材にしたジョン・スタインベックの長編小説。父親の愛に飢える青年キャルを、伝説の俳優、ジェームス・ディーンが演じている。ジェームス・ディーンの、すねたような青年像がいい。列車の上で寒そうにしていたり、兄の恋人に甘えたり。

アメリカの田舎で農場を営むアダム(レイモンド・マッシー)は、敬虔なクリスチャン。二人の息子のうち、兄のアロン(リチャード・ダバロス)は真面目な青年だったが、弟のキャルは素直になれない性格で、父親の悩みの種だった。
二人の母親は、すでに死んだと聞かされていたが、キャルは、母親が実は生きていて、いかがわしい宿を経営しているということに感づいていた。
アダムは、レタスを冷凍して運ぶというビジネスに全財産を費やし、キャルもそれを手伝うが、列車がなだれで止まり、事業は失敗。一文無しになる。キャルは、アメリカとドイツが戦争になれば、穀物の価格が高騰するという話を知り、母親のケート(ジョー・バン・フリート)に5,000ドルを借りる。計画はまんまと成功し、キャルは兄の恋人のアブラ(ジュリー・ハリス)に、父親の誕生日のサプライズにしたい、と嬉しそうに話し、アブラも喜んでそれに協力すると約束する。アブラは、遊園地でつかの間の時をキャルと過ごしてから、真面目一辺倒のアロンより、行動力のあるキャルに惹かれ始めていた。
アダムの誕生日の日、アロンはアブラと婚約したことがプレゼントだと父親に告げ、アダムはとても喜ぶ。しかし、キャルが満を持して、自分で稼いだお金を父親に渡すと、父親は喜ぶどころか、戦争で金を儲けるなどとはけしからん、この金は返せ、とキャルを責める。お金ではなく、父親の愛情がほしくてここまでがんばってきたキャルにとって、それはあまりにもむごい仕打ちだった。キャルは家を飛び出し、号泣する。それをなだめるアブラ。アロンはキャルをののしるが、それに憤慨したキャルは、母親の姿を見せてやる、とアロンに言い、ケートのところにアロンを連れて行く。
美しく正しい母親という幻想を描いていたアロンは、母親の真実の姿を知り、絶望のあまり泣き叫ぶ。その後、行方をくらますが、ある日、兵役を志願したという情報が入る。駅にアロンを探しに行くアダムであったが、列車の座席にいるところを見つかったアロンは、父親を挑発するかのように、列車の窓ガラスを頭でたたき割る。このシーンは、恐怖映画のような戦慄が走った。(実際にやったら「ゴツッ」いってぇー、だろうけど)。驚きのあまり、倒れるアダム。
アダムの看病に訪れたキャルとアブラ。そこにいたのは、優しさに欠けた冷たい看護婦だった。満足に言葉もしゃべれないアダムだったが、アブラに「キャルは愛情が欲しいだけ。愛情がないから心がねじくれたのよ。」と話しかけられると、アダムはか細い声で、「あの看護婦は気に入らない。キャルに看病して欲しい」と告げる。ようやく、父親の愛情を受けることができたキャルが世話を始めるところで、映画は終わる。

超有名な映画ということで、見てみたが、めちゃくちゃ感動をあおるような演出はない。じわじわとよさを感じる作品だと思う。

【5段階評価】3

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