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2010年2月19日 (金)

(76) イノセント・ボイス 12歳の戦場

【監督】ルイス・マンドーキ
【出演】カルロス・パディジャ、レオノア・バレラ
【制作】2004年、メキシコ

エルサルバドルの内戦を題材に、子供の徴兵の問題を扱っており、重たいテーマに考えさせられる作品。

11歳の少年、チャバ(カルロス・パディジャ)は、母親のケラ(レオノア・バレラ)や兄弟とともに暮らしている。エルサルバドルでは、農民を主体とするゲリラ軍と政府軍が内戦を繰り広げており、チャバの住む町は、いつ流れ弾に当たってもおかしくない戦場と化している。
政府軍は、12歳になった男子を徴兵し、拉致同然に町から連れ去っていく。町の牧師はゲリラに肩入れしたと政府軍にそしられ、暴行を受ける。そんな光景を目にして、チャバは次第にゲリラ軍の側につくことを決意する。しかし、ゲリラのあじとが政府軍に発見され、チャバは政府軍の兵士に連れられ、河川敷に向かう。そこには数多くの死体が転がっている。政府軍に刃向かい、ゲリラ側についた人間の処刑場であった。
子供が殺される場面というのは、映画では半ばタブーとなっていて、なかなか目にすることはないが、この映画では、兵士が、子供の脳天を後ろから撃ち抜く様子をじっくりと映し出している。二人の子供が順に殺され、次にチャバの順番となったところに、ゲリラ軍が現れ、チャバは九死に一生を得る。その後、母親の大事にしていたミシンを売って得た金で、チャバはアメリカに亡命するのだった。

平和な日本にいると感じないが、12歳になると同時に、日常生活から無理矢理引きはがされる不条理な現実が、実際にこの世の中にあるということをまざまざと見せつけられる。国際的にも評価の高い作品であり、自分としても5段階評価の4にしようか迷ったが、映像的な魅力という面も考慮し、3点とした。

【5段階評価】3

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