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2010年2月13日 (土)

(71) ゴッドファーザー

【監督】フランシス・フォード・コッポラ
【出演】アル・パチーノ、マーロン・ブランド
【制作】1972年、アメリカ

イタリアン・マフィアの抗争を通じて、家族の愛や確執を描いた名作。3作ある中の1作目。第45回アカデミー賞作品賞受賞作品。

ドン・ビトー・コルレオーネ(マーロン・ブランド)は、アメリカを本拠とするイタリア系マフィア。友情に厚く、友の相談には親身に乗り、解決を図るが、その手段はしばしば強烈だ。
目をかけているタレントが、悩みをビトーに相談する。彼はある新作映画の主役を狙っているのだが、プロデューサーに嫌われており、お前に役は絶対にやらないと言われていると言う。ビトーの手下がプロデューサーに依頼に行くが、プロデューサーはその手下を罵倒して断る。そしてある日、プロデューサーが自室のベッドで目覚めると、なぜかベッドが血まみれになっている。彼が布団をはねのけると、そこには彼の愛馬の生首が転がっている、という具合だ。
ある日、ビトーは、麻薬の密売をソロッツォに持ちかけられるが、麻薬はやらない、と断る。ソロッツォは、ビトーさえいなくなればコルレオーネ家は密売に助力するはずだと考え、彼の暗殺を企てる。銃弾を浴びるビトーだったが、一命をとりとめる。
ビトーの末の息子、マイケル(アル・パチーノ)は、堅気の道を進もうとしていたが、父が襲われた話を聞き、病院に駆けつけ、父を守ると誓う。父を護衛するはずの警察が病院からいなくなっており、不吉な予感がしたマイケルは、たまたま見舞いに来たパン屋と病院の入り口に立ち、あたかも銃を持っているかのように装うことで、ビトーの襲撃に来たであろう車に乗った一味を追い払うことに成功する。車が去った後、パン屋は恐怖でライターの火をつけることすらままならないほど手が震えていたのだが、マイケルは、それを見て、自分が何のおびえもなくライターを扱っていることに気づき、自分の進むべき道が、やはり父の家業のほうにあることを悟る。
マイケルは、父の暗殺を企てた黒幕のソロッツォへの報復の実行役を買って出ると、その大役を果たす。マイケルはシチリアへ身を隠し、そこで女と恋に落ち、結婚するが、彼女は、マイケルを殺すために自動車に仕掛けられた爆弾によって爆死してしまう。家族を守るためにも戦わなければならないことを悟ったマイケルは、アメリカに戻ってビトーの後を継ぎ、「ドン・マイケル・コルレオーネ」となると、その才覚と実行力で、対立するボスたちを葬り去り、裏社会でのし上がっていくのだった。

印象的な旋律が有名な映画だ。私の祖父母は、曲が気に入って映画を見に行ったらしいのだが、ギャングがドンパチやって血が噴き出して死ぬ映画だったのでびっくりした、と言っていた。
裏切り行為は万死に値するというイタリアン・マフィアの掟があり、怪しいとなると「やられるまえにやれ」と言わんばかりに殺してしまう。よく展開を見ていないと、「何でこのドライバーは殺されたんだ? 」となってしまうので、その辺りはちょっと分かりにくい。あと、ちょっと映画が長い。名作であることは認めるが、評価は厳しめの3。

【5段階評価】3

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