« (57) 恋空 | トップページ | (59) スピーシーズ 種の起源 »

2010年1月18日 (月)

(58) 私の頭の中の消しゴム

【監督】イ・ジェハン
【出演】ソン・イェジン、チョン・ウソン
【制作】2004年、韓国

本ブログ初の韓国映画。これまでも、韓国映画はけっこう自動録画されていたのだが、全て観ずに消していた。本作は有名だったのと、若年性アルツハイマーを扱っている作品であり、興味があって観てみた。

若年性アルツハイマーと言えば、本ブログでも「明日の記憶」を扱った。「明日の記憶」 では、主人公は若いとはいえ中年の男性であったが、本作でアルツハイマーを患うのは、27歳の女性、スジン(ソン・イェジン)。「明日の記憶」 の主人公よりずっと若い。ただ、内容的にも映像的にも、軍配は「明日の記憶」 に上がる。
本作のテーマはあくまでも恋愛であり、アルツハイマーは、一種の恋愛の障害として登場するだけである。一方、「明日の記憶」 は、徹底的にアルツハイマーを主題として扱っており、結婚した男女の絆が描かれている点は両者で共通するものの、後者の方が遙かにストーリーが重く、胸に響く。
エンディングでは、スジンの夫のチョルス(チョン・ウソン)が、車の助手席にいるスジンに「愛してるよ」と語りかけ、夫の記憶を失ったはずのスジンが、チョルスに抱きついて幸せそうな笑顔を見せる。アルツハイマーという深刻な病気の割に、何となくハッピーエンドなのだ。

まあ、韓国映画らしいと言えばそうなのかもしれないが、きれいごとすぎて、若干物足りなかった。

【5段階評価】3

|

« (57) 恋空 | トップページ | (59) スピーシーズ 種の起源 »

映画・テレビ」カテゴリの記事

評価3の映画」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: (58) 私の頭の中の消しゴム:

« (57) 恋空 | トップページ | (59) スピーシーズ 種の起源 »