(27) ボーン・アルティメイタム
【監督】ポール・グリーングラス
【出演】マット・デイモン、ジュリア・スタイルズ
【制作】2007年、アメリカ
シリーズ3作目。「ボーン・スプレマシー」(2004)の続編。次作は「ボーン・レガシー」(2012)。
トレッドストーン計画で暗殺者として育て上げられた元CIA諜報員、ジェイソン・ボーン(マット・デイモン)が、自らに降りかかる危機をはねのけながら、失った記憶を取り戻していく過程を描くアクション・ムービー。「ボーン・スプレマシー」の続編。
アクションシーンの迫力と緊迫感がすごい。
どこにでもいるような、普通の暮らしをしているとしか見えないような兄ちゃんが、電話一本受ければプロの暗殺者となり、淡々と仕事をこなす。もしかすると、本当にこういうい人達が世界中にいるのだろうかと、思わず見入ってしまう。
冒頭、知ってはいけない情報を得てしまった新聞記者ロスが、駅で命を狙われる。ジェイソン・ボーンが彼を助けようとして携帯電話で行動を指示するが、おびえたロスは、指示を無視して隠れていた通路から外に飛び出してしまう。その瞬間、一瞬にして暗殺者に脳天を打ち抜かれ、即死する。このシーンで観客は「暗殺者すげぇ」という印象を強く持ち、だからこそ、こんな奴らと対等以上の闘いをするジェイソン・ボーンはもっとすげぇ、と感じることができるのだ。
アクションシーンでは飛び道具も登場するが、銃が使えなくなると、生身の体同士の戦いになる。これもプロレスショーみたいなのんびりした殴りあいではない。相手の息の根を止めるという目的に最短で向かう無駄と容赦のない戦いの迫力に圧倒される。
ラストで、彼を守ろうとしていた女性、ニッキー・パーソンズ(ジュリア・スタイルズ)が、ジェイソン・ボーンがビルから落ちるも遺体は未発見というニュースを聞いて、ニヤリとするシーンも、何とも言えずいい。
マット・デイモンを映画で最初に観たのは、おそらく「プライベート・ライアン」。このときは映画のタイトルになっている重要な役ではありながらも、役どころとしては、戦争におびえる若者という、ちょい役と言ってもよい役回りだった。
本作では、主役中の主役。とにかくかっこいい映画だ。
【5段階評価】5
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