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2009年11月10日 (火)

(10) 天国の駅

【監督】出目昌伸
【出演】吉永小百合、三浦友和、津川雅彦
【制作】1984年、日本

きれいなタイトルなので、愛に満ちた感動の映画かと思いきや、全く逆と言ってもよいくらいどろどろした映画だ。実在した戦後初の女性死刑囚の、実話に基づく映画であるらしい。

吉永小百合演じる林葉かよという女性が、夫の暴力、若い男の身勝手、旅館亭主の性欲に翻弄され、人生が狂っていく様が描かれている。これに比べたら、嫌われ松子なんて人気者じゃん、と言いたくなるほどである。

また、この映画、濡れ場や性的な描写が多い。序盤、かよの自慰シーンがある。しかし、吉永小百合さん自身、そして撮り方があまりにも上品なせいで、最初は何をしているのかよく分からない。
ん、もしかして・・・と思っていると、そこに三浦友和演じる橋本という若い警官が入ってきて、「誰にも言いませんから」と言いながらかよを押し倒すところで、「あ、やっぱり自慰だったのか」と分かる。
熱狂的なサユリストからすると、これだけでかなりのショッキング映像なのだろうが、何というか、「似合わない」のだ。三浦友和も、津川雅彦も、真に迫ったいい演技で、かなり濃厚にかよにからむのだが、巧みにかよの乳房やおしりが映らないようにしながらの映像だからなのか、今ひとつグッと来ないのだ。
とまあ、映像的にはそういう印象があるものの、ストーリーとしては、かよの不幸っぷりは、見ていて余りある。
美しい女性は、ちやほやされて何の苦労もないようで、一見羨ましいが、その美しさゆえに、この映画ほどではないにしろ、かえって男にもてあそばれる生き方を強いられる運命を、背負わされているのかもしれない。

【5段階評価】3

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