評価2の映画

2021年2月14日 (日)

(2329) パプリカ

【監督】今敏
【出演】林原めぐみ(声)、大塚明夫(声)、古谷徹(声)、堀勝之祐(声)、江守徹(声)
【制作】2006年、日本

筒井康隆の小説が原作のアニメ作品。夢を共有する装置を巡る騒動を描いている。

刑事の粉川利美(大塚明夫)はパプリカ(林原めぐみ)という美女にサイコセラピーを受ける。美女の正体は千葉敦子(林原めぐみ、二役)で、幼なじみですさまじい肥満体の時田浩作(古谷徹)の開発したDCミニという、他人の夢を共有する装置を使ってサイコセラピーをしていた。二人の研究所長の島寅太郎(堀勝之祐)が、紛失したDCミニによって脳を乗っ取られ、冷蔵庫や人形がパレードをする奇天烈な夢に犯される。千葉は捜査を続け、時田の友人、氷室哲(阪口大助)を疑うが、黒幕は研究所の理事長、乾精次郎(江守徹)だった。現実と夢が交錯し、乾は巨大化して街を乗っ取ろうとするが、千葉から分離したパプリカは、赤子となって乾の夢を吸い取ると、乾をも自らの体に取り込み、消失する。粉川は高校時代の級友に抱いていた罪の意識を克服し、千葉は時田との結婚を決めるのだった。

夢の世界を映像化した独創性は買う。ただ、他人から「こんな夢を見たんだ」と興奮混じりに話されても共感できないのと同じで、現実と夢の境界があいまいになる話を理解するのは相当に困難。制作側が理解させる気があるか、そして観る側に理解しようとする気があるか。両方が成り立って理解の共有が成立しうるが、本作に関しては後者が存在しなかったため、映像のインパクトだけが印象に残る作品となった。

【5段階評価】2

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2021年2月 6日 (土)

(2320) 勝手にしやがれ

【監督】ジャン=リュック・ゴダール
【出演】ジャン=ポール・ベルモンド、ジーン・セバーグ、ダニエル・ブーランジェ
【制作】1959年、フランス

犯罪を重ねる男の逃避行と女性との恋を描いた作品。

自動車で暴走し、追ってきた警察官を撃ち殺した青年ミシェル(ジャン=ポール・ベルモンド)は、金に困り、過去に知り合った女性パトリシア(ジーン・セバーグ)を頼る。ミシェルはパトリシアにローマに行こうと誘うが、パトリシアは煮え切らない態度。それでもミシェルと離れられず、彼が警察に追われていることを知りながらも行動をともにする。しかしついに彼を追っていた刑事(ダニエル・ブーランジェ)に居場所を連絡。ミシェルは追ってきた刑事に撃たれ、「まったく最低だ」とつぶやいて命を落とす。パトリシアは「最低って何のこと」と言ってきびすを返すのだった。

細切れのカメラワークと長回しの併用など、実験色の濃い作品。刹那的に犯罪を繰り返し、女を抱くためなら言葉を選ばない向こう見ずな若者は、やがて当然の帰着であるかのように、あっけない最期を迎える。自分も若い頃は無茶をしていたなと感傷に浸ることもできるかもしれないが、こういう意味不明な作品は、好きにはなれなかった。

【5段階評価】2

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2021年1月26日 (火)

(2309) おかあさんといっしょ すりかえかめんをつかまえろ!

【監督】-
【出演】花田ゆういちろう、小野あつこ、福尾誠、秋本杏月、賀来賢人
【制作】2020年、日本

おかあさんといっしょ はじめての大冒険」に続く、テレビ番組「おかあさんといっしょ」の劇場版第2作。本作も監督が誰か分かりませんでした。

歌のお兄さん(花田ゆういちろう)、歌のお姉さん(小野あつこ)、体操のお兄さん(福尾誠)、体操のお姉さん(秋本杏月)が、いたずらをするすりかえかめん(小林よしひさ)とすりかえお嬢(上原りさ)を追いかけるという内容。いれかえかめん(賀来賢人)や前の代の歌のお兄さん(横山だいすけ)も登場する。

映画では子ども達が参加できるよう、出題されるクイズに答えたり、画面に飛んでくるガラピコ(川島得愛)をよけたり、最後は出演者との記念撮影のシーンがあったり、といったイベントがある。2020年の公開は、新型コロナウイルスの影響で大変だっただろう。

【5段階評価】2

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2021年1月19日 (火)

(2302) レジェンド/光と闇の伝説

【監督】リドリー・スコット
【出演】トム・クルーズ、ミア・サラ、ティム・カリー、ダーフィト・ベンネント
【制作】1985年、イギリス、アメリカ

闇の魔王と戦い、王女を救う青年の活躍を描いたファンタジー作品。

闇の魔王(ティム・カリー)は太陽の昇らない世界を作るため、ユニコーンの討伐を小鬼のブリックス(アリス・プレイテン)に命じる。天真爛漫な王女リリー(ミア・サラ)は、森の青年ジャック(トム・クルーズ)にユニコーンを見せてもらい、その美しさに見とれてユニコーンに手を触れてしまう。ブリックスはその隙にユニコーンに毒矢を撃ち、逃げて弱ったユニコーンの角を手に入れる。リリーはジャックと口づけし、自分と結婚したければこの指輪を持ってくるように、と言ってつけていた指輪を川に投げ込む。ジャックは川に飛び込むが、そのとたん、世界は雪に覆われてしまう。
ジャックはガンプ(ダーフィト・ベンネント)という森の精と出会い、世界を闇の世界から守るため、魔王討伐に向かう。魔王はリリーに恋をし、悪魔の姿にして自分のものにしようとするが、ジャックは魔王の城の食器を鏡にして太陽の光を浴びせ、魔王を倒す。ジャックは川に沈んだ指輪を手に入れ、王女と結ばれるのだった。

エイリアン」、「ブレードランナー」と歴史に残る名作を立て続けに世に送ったリドリー・スコット監督の続作が、なんとこれ。序盤から「私は暗闇を支配する魔王だ」と魔王が自己紹介して、ゴテゴテの特殊メイクをしたゴブリンに命令を下す。「えっこれ本当にリドリー・スコット監督作品? 」と不安になる。すると今度は森の中で歌うステレオタイプなお姫様が現れ、ステレオタイプな村人と触れ合って素朴さをアピールしたあと、動物に好かれているステレオタイプな森の青年と戯れ、ユニコーンに触れるという、観客には何がいけないのかピンとこない禁忌を犯し、慌てて止めていたはずの青年と何もなかったようにいちゃいちゃし、指輪を川に投げ込むという暴挙を犯しながら、姫ゲットのため迷わず青年が川に飛び込むと、自分が川に指輪投げ込んだんだにもかかわらず、青年の蛮勇にパニック状態。すると突然辺り一面真冬になり、姫は慌てて村人のもとに逃げ帰るというグダグダな流れ。王女だったら居城に帰れよ。
ジャックはその後、これまたステレオタイプなおとぼけなこびとと精霊との珍道中。そして中盤、それまで声だけだった魔王が姿を現すと、観ている方が恥ずかしくなるようなデカすぎる角とデカすぎる顔の、ギャグ漫画のような出で立ち。魔王がリリーを闇の世界に引き込むときには、黒い衣装を着た人物が踊りながらリリーを踊りに巻き込むのだが、なんでファンタジー映画なのに特撮を使わず舞台演劇のような演出にしているのか、はなはだ理解不能。至る所がチープなだけでなく、終始、全く物語に感情移入できない。リドリー・スコット監督にとってもトム・クルーズにとっても、黒歴史と言っていい作品だろう。
では本作に全く観る価値がないかというと、「ハリー・ポッター」シリーズや「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズが、いかによくできている映画なのかを理解できるという価値があった。ボタンを掛け違うとこうも駄作になるのか、という恐ろしさを知ることのできた作品。

【5段階評価】2

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2021年1月10日 (日)

(2293) 機動戦士ガンダムNT

【監督】吉沢俊一
【出演】榎木淳弥(声)、村中知(声)、松浦愛弓(声)、梅原裕一郎(声)
【制作】2018年、日本

SFアニメ、機動戦士ガンダムの劇場版。機動戦士ガンダムUCの後の世界を描いている。

宇宙世紀0079にジオン公国が行った「コロニー落とし」を予知した三人の「奇跡の子供たち」。ヨナ・バシュタ(榎木淳弥)はモビルスーツのパイロットに、ミシェル・ルオ(村中知)はルオ商会会長の養子になり、リタ・ベルナル(松浦愛弓)はヨナ同様軍人となるも行方不明となっていた。地球連邦政府とジオン軍は、神出鬼没のユニコーンガンダム3号機「フェネクス」を捕らえようとしていた。ミシェルに送り込まれたヨナは、パイロットがリタだと確信し、フェネクスを逃がしたため、ミシェルはリタに怒りをぶつける。ミシェルは、人の意識で動くサイコフレームを使えば、人は意識を永遠に存在させることができると考えていた。
ジオン軍はフェネクスを捕らえるため、シャアの再来を目指した開発人間ゾルタン・アッカネン(梅原裕一郎)を送り込む。戦争狂となったゾルタンは、サイド6内で禁止されている武器を使用して、ヨナの乗るナラティブガンダムB装備を攻撃。そこに現れたフェネクスから、リタの意識が、ジオン軍のIIネオ・ジオングはこの世にあってはならない、とヨナに話しかける。ゾルタンはIIネオ・ジオングを奪って暴走を始め、地球連邦軍のイアゴ・ハーカナ(中井和哉)の制御を奪うが、ミシェルが自らを犠牲にしてイアゴを救い、ヨタはミシェルとヨナの意識を味方にしてゾルタンを倒すのだった。

機動戦士ガンダム」3部作や「機動戦士Zガンダム」3部作を観た程度のガンダム初心者では、とても内容についていけない。少なくとも機動戦士ガンダムUCの理解はほぼ必須だろう。モビルスーツの動きが速い上に各機体が地球連邦軍なのかジオン軍なのか、機体ごとの特徴の差異が分かりづらいので、誰が誰と戦っているのか、視認するのが困難。知っていないと区別できない。初代「機動戦士ガンダム」はどれがジオン軍のモビルスーツか悩むなんてことはなかった。そして、フェネクスに関する予備知識がないと、物語の全体感も判然としない。結果として個人的にはほとんど楽しめない作品だった。こんな調子なので、上のあらすじもはなはだ心許ないわけだが、確認する気も起きないので、あまりここのあらすじは鵜呑みにしないでください。

【5段階評価】2

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2021年1月 7日 (木)

(2290) 劇場版 銀魂 完結篇 万事屋よ永遠なれ

【監督】藤田陽一
【出演】杉田智和(声)、阪口大助(声)、釘宮理恵(声)、雪野五月(声)、島田敏(声)、磯部勉(声)
【制作】2013年、日本

空知英秋のSF時代劇ギャグ漫画「銀魂」が原作のアニメ作品。「劇場版 銀魂 新訳紅桜篇」の続編。

万事屋の坂田銀時(杉田智和)が、仲間の新八(阪口大助)と神楽(釘宮理恵)とともに映画館で仕事をしていると、映画館の予告でよく見る頭がビデオカメラの映画泥棒によく似た時間泥棒(山寺宏一)が現れ、銀時を5年後の世界に連れていく。そこは白詛(びゃくそ)と呼ばれるナノマシンによる病気の蔓延によって荒廃した世界で、銀時は死んだことになっていた。銀時は時間泥棒に付けられた道具により、周囲からは銀時とは気づかれない状態にされる。銀時は万事屋を継ぐ新八と神楽に再会し、自分の正体を隠して二人と行動をともにする。しかし白詛により視力が衰え、病床に伏していた志村妙(雪野五月)は、声で本物の銀時が戻ってきたと認識。やがて新八と神楽も銀時が本物だと気づく。
銀時は諸悪の根源である魘魅(えんみ)(磯部勉)を倒すため、新八と神楽に別れを告げ、単身で過去に戻るが、そこに新八や神楽、過去の仲間達が次々と現れ、銀時の戦いに協力。銀時は魘魅を倒す。歴史が変わったことで、過去に来た人々は次々と元の世界に戻り、銀時はいつものように、新八、神楽と万事屋を営むのだった。

本作は映画用のオリジナルストーリーなんだが、タイムスリップものの常として、つじつまがあってるんだかあってないんだかルールの臨界点が制作側任せで視聴者としては疑問を挟まず観るしかないのが残念。加えて「銀魂」をよく知らない人にとっては、作品の登場人物が次々に銀時のいる過去の世界に現れても、主人公との関係を知らないので感動がない。オリジナルストーリーを練った作品だとは思うのだが、「銀魂」ファンでない自分には残念ながら響かなかった。まあでも、銀魂の雰囲気を感じることはできる作品ではあった。

【5段階評価】2

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2021年1月 6日 (水)

(2289) 劇場版 銀魂 新訳紅桜篇

【監督】高松信司
【出演】杉田智和(声)、阪口大助(声)、釘宮理恵(声)、石田彰(声)、子安武人(声)、根本圭子(声)、青山穣(声)
【制作】2010年、日本

空知英秋のSF時代劇ギャグ漫画「銀魂」が原作のアニメ作品。

謎の辻斬りに桂小太郎(石田彰)が倒され、万事屋の坂田銀時(杉田智和)は捜査を開始。辻斬りの正体は岡田似蔵(青山穣)で、刀鍛冶の村田鉄矢(大西健晴)の作った人工知能兵器、紅桜によって超人的な力を手に入れており、銀時も似蔵に重傷を負わされる。銀時に変わって調査を進める新八(阪口大助)と神楽(釘宮理恵)を助け、似蔵を倒すため、銀時は鉄矢の妹、鉄子(根本圭子)の打った刀を手に、敵地に乗り込む。そこには死んだと思われていた桂がいた。銀時は似蔵を激闘の末、打ち破ると、桂と協力して仲間と脱出する。

ギャグ色の強い漫画だが、本作は比較的シリアスな作りで、テレビアニメのダイジェスト版という位置づけになっている。しかし、登場人物同士の関係や、作品の背景の説明が十分ではないため、作品を観たことのある人にしか理解できない内容になっていて、ギャグを楽しめるわけでもなく、内容を概括できるダイジェスト版としても不十分いう、中途半端な作品だった。
実写版の「銀魂」と物語はほぼ同じなので、見比べるのも面白いだろう。

【5段階評価】2

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2020年12月21日 (月)

(2273) 落下の王国

【監督】ターセム
【出演】リー・ペイス、カティンカ・アンタルー、ロビン・スミス、マーカス・ウェズリー、レオ・ビル
【制作】2006年、インド、イギリス、アメリカ

入院中のスタントマンが少女に聞かせるおとぎ話を描いたファンタジー作品。

オレンジ畑での収穫作業中に木から落ちて腕を骨折した少女、アレクサンドリア(カティンカ・アンタルー)は、スタントマンのロイ・ウォーカー(リー・ペイス)と出会う。ロイはアレクサンドリアの関心を引こうとして、おとぎ話を聞かせる。ロイはスタントに失敗して足に重傷を負い、自殺するため、話の続きをせがむアレクサンドリアにモルフィネの錠剤を持ってこさせようとする。しかし、錠剤の数が少なかったり、モルフィネだと思ったら砂糖だったりして、自殺はうまく行かない。自暴自棄になって暴れるロイを見て、アレクサンドリアはモルフィネがないから寝られないのだと勘違いし、モルフィネを取ろうと高い棚に登り、落下してしまう。ロイは自らの行為を後悔し、アレクサンドリアに話の続きを聞かせる。しかし、ロイの話は悲しく、登場人物は次々と命を落とす。主人公の山賊(リー・ペイス)もかたき役のオウディアス総督(ダニエル・カルタジローン)にやられてしまうが、アレクサンドリアは彼を殺さないでと泣いて頼み、ロイは山賊を復活させる。
アレクサンドリアは退院し、元気にオレンジ畑を走り回るのだった。

砂漠の中に砂浜が現れたり、岩山に緑豊かな土地が現れたり、歴史的な建造物もリアルで凝った映像が楽しい。一方で物語はというと、正直難解。オープニングの橋のシーンも何を意図しているのか掴みきれず、現実世界の人物の描写が足りないので、おとぎ話の中の人物が同一であることの意味合いも把握できない。監督の思いが独創的すぎて観客を置き去りにしている作品だった。

【5段階評価】2

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2020年12月19日 (土)

(2271) 昼顔

【監督】ルイス・ブニュエル
【出演】カトリーヌ・ドヌーブ、ジャン・ソレル、ジュヌビエーブ・パージュ、ミシェル・ピッコリ、ピエール・クレマンティ
【制作】1967年、フランス、イタリア

娼婦になった人妻の運命を描いた作品。

医者の夫ピエール(ジャン・ソレル)を持つセブリーヌ(カトリーヌ・ドヌーブ)は裕福な暮らしをしていたが、夫と愛し合うことができずにいた。夢の中でセブリーヌはピエールと馬車に乗っているが、突如ピエールはセブリーヌを馬車から引きずり下ろし、御者に妻を犯させる。セブリーヌは夫に陵辱される夢を見る日々を送っているのだった。
彼女はピエールの友人ユッソン(ミシェル・ピッコリ)から娼婦宿の話を聞き、そこを訪ねて昼顔という名の娼婦になる。やがて麻薬商売に手を出している若者マルセル(ピエール・クレマンティ)に一方的に思いを寄せられ、さらにはユッソンにも娼婦をしていることがばれてしまい、娼婦をやめるが、マルセルはセブリーヌの家をつきとめ、セブリーヌの夫ピエールを銃撃。逃げたところを警官に射殺される。ピエールは全身麻痺となってしまう。
セブリーヌは退院したピエールを献身的に介護し、夢を見なくなったと夫に告げる。そこにユッソンが現れる。彼は、ピエールはセブリーヌに負い目を感じて苦しんでいるから、セブリーヌが娼婦をしていたことをピエールに告げる、とセブリーヌに言い、ピエールのいる部屋に入っていく。ユッソンが去り、セブリーヌが部屋に入ると、ピエールは涙を流していた。その顔を見て、なぜかセブリーヌは微笑む。彼女はピエールが元の体に戻る幻想を見ていた。馬車の走る音が聞こえてくる。馬車には誰も乗っていないのだった。

日本人には、上戸彩・斎藤工のドラマのほうになじみがあるだろうが、オリジナルはこちら。題材が売春であるだけにPG12指定だが、映像的などぎつさはない。現実と虚構が入り交じる展開は文学的。オープニングの妄想シーンでセブリーヌは夫と馬車に乗っており、ラストシーンでは誰も乗っていない同じ馬車が走り去るのだが、こういう難解な表現は好きではない。
ちなみにカトリーヌ・ドヌーブはいしだあゆみに似ていた。

【5段階評価】2

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2020年11月28日 (土)

(2250) ユリシーズ

【監督】マリオ・カメリーニ
【出演】カーク・ダグラス、シルバーナ・マンガーノ、アンソニー・クイン、ロッサナ・ポデスタ
【制作】1954年、イタリア

トロイ戦争の英雄の冒険譚を描いたアクションファンタジー作品。

トロイ戦争を率いた古代ギリシャの英雄ユリシーズ(カーク・ダグラス)は、ポセイドンの像を倒したために神の怒りを買い、乗っていた船が大嵐に遭う。ユリシーズの妻ペネロペ(シルバーナ・マンガーノ)はユリシーズが帰らないことを予感していた。しかしユリシーズは生きており、記憶を失って、とある浜に打ち上げられていた。土地の王女ナウシカア(ロッサナ・ポデスタ)はユリシーズの強さに惹かれ、王のアルチノオ(ジャック・デュメニル)は娘を結婚させることを決めるが、ユリシーズは次第に記憶を取り戻す。ユリシーズは船が大嵐に巻き込まれたため、積んでいた財宝を海に投げ捨て、仲間とともに島に流れ着く。一行は食料を探して一つ目の巨人ポリュペモスの住む洞穴にたどり着く。ユリシーズは仲間を指揮してポリュペモスをワインで酔わせ、その目を杭で突いて脱出に成功。海で歌を歌うセイレーンの呪いもすり抜け、別の島にたどり着く。そこにはペネロペとそっくりの魔女チルチェ(シルバーナ・マンガーノ、二役)がおり、ユリシーズは魔女の虜になってしまう。仲間達はユリシーズを置いて島を抜け出そうとするが、船は嵐に巻き込まれてしまう。ユリシーズは永遠の命を授けるという魔女の誘いに乗らず、島を逃げ出し、ナウシカアのいる島に流れ着いたのだった。ユリシーズはナウシカアを置いてペネロペの元に戻る。ペネロペを狙う勇者アンチノオ(アンソニー・クイン)は、競技会に勝利することでペネロペを妻にしようとするが、ユリシーズは物乞いに扮して競技会に参加し、見事に勝利。正体を明かしてペネロペと再び抱き合うのだった。

ギリシャの叙事詩「オデュッセイア」を映画化した作品。一つ目の巨人や嵐に揉まれるミニチュアの船など、特撮は微笑ましい。登場する女優の美しさには目を見張るものがあった。

【5段階評価】2

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